子どもの心を育てたり、身体を鍛えたり……と目的はさまざまですが、3歳前後になると「習い事、どうしようか?」と考える家庭が多いようです。習うなら何がいい? 3歳からは早い? 遅い? そんなママの習い事の悩みについて、先輩ママの声を交えながら考えてみましょう。
習い事は3歳から始めるといい
子どもの脳は3歳までに80%が形成される
ユニセフが毎年出している世界子供白書(2010年)の中で、「子供は3歳になるまでに脳の発達がほぼ完成する」とあります。脳の細胞と細胞をつなぐシナプスが3歳までに急速に拡大してつながっていくからだそうです。
この時期の子どもはいろんな事に興味を持ち、「なぜ?」「どうして」と質問攻めになりますが、それはこういった背景があるからなのですね。習い事を3歳前後から始めるといいと言われているのは、そのためです。
ただ、武道やバイオリンなど物理的に3歳以下の子どもには無理なものもあります。そのため、身体がしっかりしてくる3歳を待ってスタートするというケースも多いようですね。
経済的に余裕があるうちに始めたい
幼稚園に入っていない子どもは保育料がかからないため、比較的経済的に余裕があります。何を始めるにも「入会金」や「教材・道具」などが必要になりますが、経済的に余裕があれば、いくつか体験させて子どもに合う習い事を選んであげられます。そういう意味でも、3歳ごろのスタートがいいのではないでしょうか。
3歳児に人気の習い事と、それを選んだ理由は?
先輩ママに習い事を選んだ理由やその後の様子を聞いてみました。
ピアノ・エレクトーン
選んだ理由
- 音感が身につくため
- 情操教育にいいと聞いたから
- 音楽が好きで、音に合わせて楽しそうに身体を動かしていたので
その後は?
多くの子どもが大きくなってもピアノやエレクトーンを続けているという意見が多いようです。逆に年中さんや年長さん、小学校に入ってから始めると、先生との相性もあって嫌がるケースがあるようです。
3歳のレッスンなら音楽遊びの感覚なので、自然に始められるようですね。
スイミング
選んだ理由
- よく風邪をひく子だったので、体力づくりに
- 怖がりの性格を直したい
- 学校に入学してから泳げないとかわいそう
その後は?
風邪をひく回数が減ったという声が多いようです。また、最近は外で身体を動かして遊ぶ機会が減っているので、運動系の習い事はおすすめですね。
英語(英会話)
選んだ理由
- 自分が学校で英語が苦手で苦労したから
- 子どもは耳で覚えると聞いたので
- 小学校でも英語の授業が始まると聞いたから
その後は?
小学6年生で英検3級や2級に合格したというケースがあります。やはり日本語と同時進行で英語のある環境で育つと、自然と身につくようですね。
「子ども自身も勉強に自信がついて、学校に行くのが楽しそうだ」という声も聞かれました。
やっててよかった習い事は?
英会話やそろばん、習字といった学習系が「学校に入ってから役に立った」という声が多いようですね。そろばんは九九が理解できたとか、計算が速くなったという意見が見られました。
一方でスイミング、体操、サッカー、ダンスなど運動系は身体が丈夫になったのでよかったという意見が多いようです。武道(空手や柔道、少林寺拳法など)は礼儀作法が身についた、サッカーなどチームプレイのスポーツは友だちと力を合わせる気持ちが育っていったという声がありました。
習い事は無理をせず子どもの意欲を大切に
習い事はさまざまな面でプラスになりますが、あれもこれもと増やすと当然のことながら子どもの負担になってしまいます。
また、ママ友に誘われたからとか、○○ちゃんも行っているからという理由ではなく、子どもが興味を持つものを始めるのが一番です。まずは体験入学などで様子を見ながら選んでいきましょう。