幼稚園からの英語教育、ホントのところどうなの?

グローバルな時代だから、英語も幼稚園から

グローバル世界となった昨今、英語が話せるスキルは「珍しい」ものではなくなってきました。自分の子どもにも、ペラペラと英語を話せるようになってほしいと思うのが親心ですよね。でも幼稚園から始める英語教育にもいい面と悪い面があるようです。

幼稚園から始める英語教育、どこを主体にするか

幼稚園から始める英語教育の方法には、大きく分けて2つ種類があります。一つは、幼稚園で行われる英語教育、もう一つは英会話スクールです。それぞれどのような授業を受け、学習レベルはどのくらいなのでしょうか。

幼稚園での英語教育は「楽しさ」を重視

近年、幼稚園のカリキュラムに英語教育を取り入れる園が増加しています。実施の度合いは園によって異なりますが、週1から2週間に1度のペースが多いです。指導する教師も日本人のところもあれば、外国人によるネイティブな学習を行っている園もあります。

幼稚園での英語教育は、子どもが楽しく学べる環境づくりの優先が第一です。例えばあいさつの練習や、イラスト、歌を使った授業が行われます。まずは「英語嫌い」にならないよう、読み書きの前に耳で聴いて慣れることに重点を置いているようです。

幼稚園自体が「英語」のプリスクール

通常の幼稚園教育では不十分と考えるなら、プリスクールに通わせるという選択肢もあります。これは外国人教師がメインとなり、子どもを強制的に英語環境で活動させるスタイルの幼稚園です。日本人教師もいますが、補助的な役割を果たしていることが多いです。

教育の内容は通常の幼稚園と同じように歌や踊り、工作、料理などといった活動ですが、常に「英語」で活動するぶん、通常の幼稚園で受ける教育よりも英語を使えるようになります。1クラスは10名前後と、少人数クラスであることも特徴です。

プリスクールは、インターナショナル系や独立しているもの、保育園の中に設置されているところと種類が分かれます。注意が必要なのは、プリスクールを「幼稚園に入るまで」の場所として設置しているところも多いことです。

その場合、幼稚園児になってからは「アフタースクール」という塾のような場所を提供している英会話スクールがあります。インターナショナル系のプリスクールであれば、幼稚園のカリキュラムが実施されているところがあるでしょう。

英会話スクールは週1回が基本

英会話スクールに通った場合も、そのカリキュラムは歌や踊りを通して英語に親しむという内容が多く見られます。やはりこの年齢では、まず英語に親しむことが第一とされているようです。ただし、スクールによっては読み書きを取り入れているケースもあります。

レッスンの頻度は週1回が基本となります。一回あたりのレッスン時間は40~60分というところがほとんどです。

幼稚園から英語教育を始めるメリット

英語教育の場所が幼稚園にせよ、英会話スクールにせよ、この時期から始めることにはいくつかのメリットがあります。

英語の「音」に自然となじめる

LとRのように、日本語と英語には「音」の違いがあります。大人になってから聞き分けることは困難ですが、この頃の子どもなら自然と吸収することができます。よりネイティブな発音が自然とできる、いわゆる「英語耳」を作るためには、この時期の英語教育は大切です。

ただし英語が得意な方は、子どもの発音が気になっても指摘しないことが大切です。その場合はネイティブのCDなどを使って、自然と直るようにエスコートしましょう。

遊びの延長で英語を話せる

小学校に入り、もう少し大きくなると「人前で話す」ことに抵抗を覚え始めます。でもこの年齢なら、歌や踊り、イラストを使った授業から遊び感覚で英語に触れられるため、そのような抵抗なく話ができるようになります。

結果的に、大人になっても英会話に対する敷居は低くなり、コミュニケーション力もつきます。

視野が広がる

この時期の子どもは、まだまだ知らないことだらけです。英語を通した外国人教師などとの触れ合いにより、子どもにはたくさんの新しい発見が訪れます。例えば外国人教師と自分との目の色の違いや、自分が知っている言葉も英語では違う言い方になるという発見です。それは想像力を育てる力にも繋がるでしょう。

幼稚園からの英語教育を始めるデメリット

残念ながら、英語教育を幼稚園から始めることについて、デメリットもいくつか存在します。

プリスクールは無認可で費用が高い

プリスクールは強制的に子どもを英語環境に置けますが、ほとんどが無認可の施設です。そのため費用は一般に比べ月12~13万などと、かなり高くなります。さらに別途イベントや教材などの費用を求められる場合がほとんどです。

覚えるのも早いが、忘れるのも早い

子どもの吸収力はすごいですが、継続しなければ忘れてしまうスピードも早いです。
もし英語教育を始めるのであれば、常にそういった環境を用意してあげないと、せっかくの試みも無駄になってしまう可能性があります。

日本語の力が育たない可能性

海外で生活するならまだしも、日本にいる限り母国語である日本語の習得も大切なものです。英語と同じように日本語にも興味を持たせ、使えるようにならないとバランスが悪くなります。このことから、しっかりと日本語を話せるようになってからでも英語教育は遅くない、という意見もあります。

無理なく継続できる方法で、バランスよく触れ合える環境が大切

幼稚園からの英語教育には、それぞれいい面と悪い面とが存在します。大切なことは、プリスクールや英会話スクールに通わせる場合、特に費用の面で無理のないようにすることです。継続しなければ、せっかく身についたことも年齢とともに薄れてしまいます。

さらに、英語だけに偏るのでなく日本語力も身につけられるよう、サポートすることが大切です。そして何より、親の思いだけを押し付けるのではなく、あくまで子どもの自主性を尊重しましょう。

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