幼稚園の参観日は、子どもにとって特別な一日であるように、親にとってもたくさんのチャンスがある一日です。今回は参観日だからこそ生まれるきっかけや、注目したいポイントについて調べてみました。そしてまた、多くの人が悩みがちな服装や気を付けたいマナーについてもまとめてみました。
参観日というチャンスを活かすには?
普段なかなか足を踏み入れることのない幼稚園に、堂々と入れる参観日。子どもの様子を見たり聞いたり、新しいネットワークを作ったりするのに、もってこいの一日です。ただ見て終わり、ではもったいないかもしれませんよ。
子どもの成長を感じられる日
参観日の醍醐味は、なんといっても少したくましくなった子どもの成長を感じられることにあります。自宅とは違う姿を見られたり、一生懸命な姿を目にすることも多いです。周りの子どもたちと一緒にいるところを見ることで、自分の子どもも年齢に応じた成長の様子を実感できるでしょう。
例えば年少クラスであれば、きちんと挨拶ができているか、周りの子どもたちとどう接しているかなどが見るポイントになります。幼稚園で初めて集団生活を始めた、というケースの場合は特に、問題なく過ごせているかチェックしましょう。
年中、年長クラスとなるにつれ、自分でできることも増えます。そんな中で、お友達との付き合い方に問題がないかどうかや、先生の話を聞いているか、など周りとのコミュニケーションが取れているかを知っておくことは大切です。また、自分のことを一人でできるかなど生活面についても見ておきましょう。
特に年長さんの場合は、小学校入学を控えています。参観日では、どのくらいまで運動や自分で考えて行動することができるようになったか、あるいは苦手なことは何かを把握するチャンスです。
先生とコミュニケーションするチャンス
参観日は、普段なかなか話せない先生とも話ができるチャンスの日です。とはいえクラスのほぼ全員の保護者が集まる機会ですので、1対1でゆっくりとは聞けないかもしれません。自分の中で優先順位をつけてどうしても聞きたいことを、隙を見て聞く、というのがポイントです。
例えば「園での様子はいつもこんな感じでしょうか?」といった質問でもいいと思います。園の先生も、普段の家庭の様子を把握しておきたい場合が多いです。しっかりコミュニケーションをとることで、お互いの信頼関係にもつながります。それがまた、子どもの教育や指導にもいい影響を与えられるかもしれません。
もし担任の先生が忙しそうだったら、聞きたかったこと、伝えたかったことなどを園長先生など他の先生を通して伝えてもらうというのでもOKです。
ママ友と仲良くなるチャンス!
他の保護者と出会う機会というのは緊張するし、憂鬱に思われる方も多いです。確かにマウンティングや派閥グル―プなど、怖いイメージもありますよね。しかし、だからといってコミュニケーションをとらないでいると、孤立してしまう恐れもあります。
子どものいじめは親同士の付き合いが関係することもしばしば……。幼稚園ではまだ「いじめ」というのは少ないものの、からかったりいじったりして遊ばれる可能性はあります。だから参観日こそ、他の保護者の方と積極的に話をしてみてはいかがでしょうか。
例えば、子ども同士で遊んだことがあるお母さんに「○○ちゃんとこの間遊んで楽しかった、と言っていました。ありがとうございます」などと話しかけると、比較的会話が始めやすいです。子ども中心の話題であれば、話が広がる可能性も高いです。
参観日の服装は「キレイめ」が無難
行事ごとの悩みといえば、何を着ていくかも保護者にとっては大きいですよね。参観日の場合、運動会や入学式とも雰囲気が違います。そこでどんな服を着ていけばよさそうか調べてみました。
基本はキレイめのカジュアルスーツやジャケットで
幼稚園の参観日は特にドレスコードが決まっていない場合が多いです。そのため、もし特に体を動かす内容が用意されていないなら、カジュアルスーツやジャケットを着用するのがおすすめです。できるだけシンプルな格好で行く、という方も多いようです。
園の雰囲気や、参観日の内容に合わせて柔軟に対応を
園に通う保護者の雰囲気によっては、もう少しカジュアルでいい場合もあります。例えばワンピースとカーディガン、チュニックとジャケットなどの服装です。ただし、座ったり動いたりすることが多い可能性もあるので、ミニスカートは避けましょう。
また、最初から園児と一緒にお遊戯をするなど、動くことが分かっている場合は動きやすい恰好で行くようにしましょう。そういった意味でパンツスタイルであれば、どんなシチュエーションにも対応しやすいです。
男性はジャケット着用ならOK
お父さんが参加される場合は、いつものスーツでOKです。もう少しカジュアルにするなら、チノパンとジャケットを合わせると無難です。男性の場合はジャケットを羽織るときっちり感が出るのでおすすめです。
参観日の服装やマナーで気を付けたいこと
動きやすい恰好でいい参観日もありますが、それでもある程度TPOに合わせた服装をしていく必要があります。服装を選ぶ際に注意したいポイントや、参観日中で気を付けたい撮影マナーについてもまとめました。
部屋着に見えるような服、露出の多い服は避けよう
最初から動くことが分かっている場合を除いて、基本的にデニムはNGとされることが多いです。特に、部屋着に見えやすいTシャツやレギンスなどの恰好も敬遠される傾向にあります。また、よれよれのシャツも、あまりいい印象を与えないため、避けましょう。
それに加えて、過度に露出する服装も避けた方が無難です。ミニスカート以外にも、肩を出すような服装は避けましょう。
香水やアクセサリーのつけすぎにも注意
習慣的に香水やアクセサリーをつけられる方もいると思いますが、これもやりすぎはNG。香水の場合、周りの迷惑になる場合もあるので、注意しましょう。また、参観日の後に保護者会が開かれる園もあるため、じゃらじゃらアクセサリーをつけていると、変な意味で注目されることにもなりかねません。
周りをよく見て撮影を
参観日は我が子の成長の記録を取るための絶好の機会です。カメラやビデオカメラを持参される方も多いですよね。その際注意したいポイントは1つ。子どもたちが集中しているときは、カメラもビデオカメラも控えましょう。
特に、先生の話を真剣に聞いている最中の子どもには、カメラのシャッター音など気が散る原因になる可能性があります。また、ビデオカメラや動画を撮るときは周りの迷惑にならないよう注意しましょう。我が子かわいさに、周りが見えなくなることはよくあることです。ただ、参観日では周りの様子も把握することも大切なことです。
参観日はコミュニケーションを深める機会!TPOに合わせた服装とマナーで乗り切ろう
幼稚園の参観日は子どもの成長を始め、先生や他の保護者とのコミュニケーションを深める絶好の機会です。また、悩ましい服装については、基本はキレイめが無難です。園の雰囲気なども考慮し、もし話ができるママ友がいるようであれば、相談してみるのもおすすめです。緊張しますが、せっかくの機会を楽しむ気持ちで臨んでみてはいかがでしょうか。