幼稚園や保育園で行なわれる大きなイベントの一つ、運動会。子どもの成長を目にする大切な機会ですね。頑張る子どもたちのために、いつもよりお弁当作りも少し工夫してみませんか? また運動会の一日を快適に過ごすために、あったら便利なグッズも用意しておきましょう。
運動会のお弁当づくり、メニュー決めのポイントは?
運動会のお弁当は、いつもより人数が多いぶん作るのも大変です。その上で、どういったことに気を付けてメニューを考えればいいのでしょうか。
- みんなが食べられるメニュー
- つまみやすい
- 食べごたえがあって胃にもたれないもの
- 傷みにくいもの
運動会には両親も見に来てくれるかもしれません。子ども、パパママ、そしておじいちゃんおばあちゃんの三世代が揃うとなると、味の好みもバラバラです。少し大変ですが、みんなが食べられそうなメニューを考えないといけません。
また、お弁当は屋外や体育館で食べることが多いです。お箸はもちろん用意しますが、手でパクッとつまめるようなおかずにするのもいいですね。運動するとおなかが空くので食べごたえのあるものでないといけませんが、だからといって午後に差しさわりが出るような重いものもイマイチです。
つまみやすく傷みにくい、食べ応えのある万能メニューは「海苔巻き」
そう考えると、おすすめは海苔巻きやいなりずしです。お酢で疲労回復効果もあり、傷みにくく、手でつまむことができます。もちろん年代問わず好まれるおかずです。両方作ると大変と思うかもしれませんが、酢飯は一緒なので意外と作りやすいですよ。
おにぎりでもいいですが、肉巻きは好みが分かれるので、それ以外にも何種類か用意するようにしましょう。他にも手でつまめるものといえばサンドイッチですね。フルーツサンドにしてデザート代わりにもできて便利です。腹持ちは少し悪いので、おにぎりなど他のものも用意しておくといいかもしれません。
やっぱりこれ!な定番おかずは?
考え出すと悩んでしまいますが、三世代共通の好きなおかずというと、意外と定番が決まっています。
- 唐揚げ
- ウインナー
- 玉子焼き
- 果物
運動会といえど、どの年代でも食べられるものを考えると鶏のから揚げやウインナーなど、普通のお弁当の定番と一緒です。ただ運動会の場合は爪楊枝を刺して食べやすくしておくのがポイントです。子どもが喜びそうなかわいいピックを使ってもいいですね。
玉子焼きは出汁巻き卵でもいいですが、コーンなどを混ぜて子どもが好むようなアレンジにしてもOK。食後のデザートにもなるので、果物は必ず入れましょう。その時期の旬のものを用意すると季節感が出ます。もし両親が来てくれるようであれば、煮物を少し入れておくと喜ばれることが多いです。その場合汁気に注意しましょう。
他にもこんなおかずが人気
定番おかずだけだと少し品数が……という場合、他にもこんなおかずを入れてみてはいかがでしょうか。
- 野菜の肉巻き
- フライドポテト
- ポテトサラダ
- エビフライ
- 肉団子
- キンピラ
- 冷やし中華
- 大学イモ
- お漬物
- 枝豆
野菜と一緒に食べられる肉巻きや、つまみやすいフライドポテトも運動会には人気があります。唐揚げと一緒にエビやイカなどのフライを詰めたり、子どもの好きな肉団子を入れるのもよいでしょう。他にもポテトサラダ、キンピラといったおかずが入れられることが多いです。
最近はするっと食べられる麺類も人気です。冷やし中華を始め、うどんを用意する方もいます。また、箸休めやスペースが余った場合は、お漬物や枝豆を詰めると色どりもよくなりますよ。
お弁当の中身を”傷みにくくする”ポイント
せっかく頑張って作ったのに傷んでしまったら最悪ですよね。それを防ぐために次の点に注意しましょう。
- 大葉やショウガ、梅干し、わさびなどを活用する
- 冷めてから入れる
まずは傷みにくくすると言われる食材を使うのがポイントです。ただ、子どもにはそのままだと食べにくいこともあります。そのため例えば唐揚げや肉巻きにショウガの汁やすりおろしたものを入れたり、玉子焼きに大葉を入れてみるなどの工夫が必要です。これはお寿司にも使える方法です。
また、通常のお弁当の場合でもそうですが、おかずは冷めてから入れるのが鉄則です。傷みの原因は余熱から出る水分や蒸気だからです。そのため、お弁当箱を事前に洗うのであれば、水分をきっちり取り除いておきましょう。さらに酢であらかじめ拭いておくのも有効です。
お弁当をスムーズに仕上げるコツ
お弁当づくりは手間ひまが掛かるもの。何せ、運動会が始まる前の朝時間で仕上げなくてはなりません。しかも、お弁当だけではなく朝ごはんの用意もありますから、どれだけ時間があっても足りないくらいではないでしょうか。そんな限られた中で、みんなが食べる分のお弁当を作り上げ、なおかつ食べやすさの工夫も取り入れたいものです。
用意できるものは前日から
運動会の朝は、いつもより忙しない空気が漂います。お弁当も普段以上に多めの量を作らないといけないので、用意できるものは前日から仕込んでおきましょう。例えば野菜を切っておくとか、唐揚げの下準備だけして朝揚げるだけにするなどです。そしてどの順番で作っていくか、段取りを考えるのも大切です。限られた時間の中で、いかに満足のいく中身の詰まったお弁当に仕上げられるかは下準備次第といっても過言ではありません。お昼を楽しみにしている家族のために、充実した美味しさいっぱいのお弁当にしたいですね。
小分けカップを活用
重箱に入れてみんなで食べるのもいいですが、意外と便利なのが小分けカップです。サラダやデザートは、人数分をあらかじめ小分けに入れておくと食べやすくなります。お寿司を巻くのが大変な場合は、カップを利用してちらし寿司にするという方法も。
冷やし中華やうどんも小分けパックを利用すると便利です。カップを利用すれば、杏仁豆腐やゼリーといった重箱には詰めづらいデザートも用意できます。
お弁当を入れる重箱はどんなものを選べばいい?
せっかく頑張って作るのですから、お弁当箱もこだわってみませんか? 運動会で定番なのが「重箱」タイプのお弁当箱です。なんだかたいそうな……と思うかもしれませんが、最近は色んなタイプが出ています。自分の好みやニーズに合うものを探してみましょう。
- そんなに使うことがない・かわいいものがいい
- お正月などにも使いたい
- 自転車のかごに入るサイズがいい
- アウトドアでも使いたい
デザインが凝ったタイプは、少人数や見た目の華やかさアップに
そんなに使うことがない、という人やかわいいデザインのものが好きな方は、お花の形やハート形になった重箱がおすすめです。変形重箱はそんなに量を入れなくてもいっぱいになるので少人数の場合も使いやすいです。見た目がかわいいとちょっと工夫するだけでおいしそうに見えるので、料理が苦手な方にも人気です。
おせちにも利用したいときは重箱タイプを使いまわしたい
お正月など他のシーンでも使いたい人にはスタンダードな重箱タイプがおすすめです。華やかな柄にしたり、素材にこだわるというのもいいのではないでしょうか。中フタがついているものだと、汁漏れの心配もなく安心です。
機能性重視タイプはアウトドア派に。コンパクトにまとまり中仕切りも
幼稚園の運動会に自転車で行くという方もいらっしゃるはず。最近は自転車カゴにすっぽりはまるタイプの重箱が出回っています。保冷剤やペットボトルも入れられるような機能的な商品もあり、5人分くらいまでなら対応できます。
アウトドアやピクニックに行く機会が多いのであれば、しっかりした素材の重箱がおすすめです。大人数でもシェアできるように、大きめのものを選びましょう。たくさんおかずを作るタイプの人なら、中仕切りがたくさんあるタイプが便利です。
お弁当周辺グッズは、こんなものが便利!
外で食べるお弁当は、環境の変化で美味しさも倍増なのですが、自宅のダイニングほどの食べやすさは備わっていません。なので、少しでも小物を利用して食べやすい環境を整えたいですよね。
お弁当の持ち運びには、『クーラーボックス』が鉄則
当然といえば当然ですが、お弁当を作ったら必ずクーラーボックスに入れて持っていきましょう。傷まないようにするのはもちろん、飲み物なども冷たい状態で保存できるので便利です。
『お箸』などは使い捨てのものを少し多めに
いつもと違った環境でお弁当を食べることになるので、お箸やお皿、コップやストローなどカトラリーグッズは使い捨てのものにして、少し余分に持っていきましょう。ペットボトルの飲み物もストローで飲むと小さい子どもでもこぼしにくいです。
園で禁止されていなければ『テーブル』を
レジャーシートの上で食べるのとテーブルの上で食べるのとでは、安定性やこぼす確率が全然違います。園で禁止されていなければ折り畳みテーブルを持っていくのも便利です。
お弁当以外に、こんなグッズも持っていこう
運動会は一日がかりのイベントです。できれば快適に過ごせるよう色々準備しておきましょう。
- 座布団、椅子
- うちわ、扇子
- タオル、着替え
- 日よけグッズ
- 救急セット
- 三脚、脚立
座り疲れ対策
運動会にレジャーシートを持っていく人は多いと思いますが、座布団や折り畳み椅子もあると便利です。レジャーシートだけだと、ゴツゴツした地面に長時間お尻をつけていることで痛くなる可能性があるからです。特におじいちゃんおばあちゃんなど年配の方は、足の曲げ伸ばしが楽な折り畳み椅子があると比較的快適に過ごせます。
暑さ対策
運動会の行われる日はたいてい天気のいい日なので、一日ともなると暑さすら感じるはず。うちわや扇子といった対策品を持っていきましょう。また、日射病や熱中症予防に帽子や日傘など日よけグッズも欠かせません。
園で禁止されていなければお弁当を食べるときの日差しよけにテントやタープを持っていっても便利です。ただし周りに迷惑にならない程度にすることが大切です。
衛生対策
汗をかく以外に汚すこともあるので、着替えは必ず持っていきましょう。バスタオルは寒い場合の羽織ものの代用にもなります。救急セットは園でも用意されていると思いますが、先生が忙しくてすぐに対応できないこともあります。そんな時もすぐ対応できるように持参するのがベターです。
記録対策
また、子どもの姿をカメラやビデオに収めるには、いいポジションを得るのも大切です。記録に残るものですから気合が入る方も多いはず。そんな時、三脚や脚立があると便利です。ただこちらもあくまで他の人に迷惑にならない程度にしましょう。
運動会の準備は段取りよく、色んなグッズを活用
運動会のおかずはいつものお弁当と違い、キャラ弁などかわいいものにこだわる必要はありません。午後からも頑張れそうな食べやすく傷みにくい内容を重視して用意しましょう。小分けカップやピックなどを活用すると便利です。
準備が間に合うように段取りよくするのもポイントです。また、1日快適に過ごせるよう園に禁止されていない範囲、周りに迷惑をかけない範囲で便利グッズを活用しましょう。