幼稚園の「アルバイト」、メリットとデメリット

幼稚園のアルバイト

近年、幼稚園では短時間勤務の募集をかける園が増えています。これは共働き世帯の増加によるものです。保育所に比べて比較的早番・遅番の区切りがない幼稚園ですが、フルタイムで働くとなると厳しい場合もあります。

せっかく資格を持っているのであれば、短時間でもそれを活かしたいですよね。そんな幼稚園のアルバイトでは、どんなメリットやデメリットがあるのでしょうか。

幼稚園でアルバイトとして働くメリット

  • 子どもたちの成長を間近で見られる
  • 子どもたちの笑顔で元気や癒しを得られる
  • 短時間なので家事との両立がしやすい

子どもに関わる仕事をする上での魅力は、なんといっても子どもたちの成長を間近で見られることです。昨日は出来なかったことが今日はできるようになる、というのが子どもです。そんな場面に立ち会えることがアルバイトとして働く最大の魅力でしょう。

また、体力勝負でもある仕事ですが、子どもたちの元気や笑顔が癒しとなることもあります。フルタイムではなくアルバイトなので、比較的家庭との両立もしやすいです。

幼稚園でアルバイトするデメリット

  • 体力勝負、忍耐勝負な面がある
  • 給料が少ない
  • 行事前はプライベートがない
  • 保護者からのクレーム対応に追われる

アルバイトといっても、通っている子どもたちや保護者から見れば「先生」に違いありません。ですから保護者からのクレームも、アルバイトだからといって避けることはできないでしょう。そして毎日元気な子どもたちと接するには相応の体力が必要です。風邪やインフルエンザなどが流行りだすと、自分ももらう可能性が高いので、普段から予防に努める必要があります。

お給料は時給換算になるので、どうしても低くなります。行事ごとがあれば準備をしなければならないため、プライベートの時間が減ることもあります。

こんな人におすすめ、幼稚園のアルバイト

  • ピアノが得意
  • 幼稚園教諭だけでなく保育士の資格を持っている
  • 応急処置が出来る
  • 子どもが好き

幼稚園の先生といえば、お遊戯でピアノが必須です。ところが以外にも苦手な先生が多いのが実情です。資格を持っていて普段からピアノに親しんでいる人は、幼稚園の仕事はおすすめです。

さらに最近は幼稚園と保育園を一体化する、「幼保連携型」の施設が増えています。幼稚園教諭だけでなく、保育士の資格を持っていると優遇される可能性があります。その他、けがをした子どもに対し、適切な処置を行えることなども、アルバイトする中で活かせる能力と言えます。そして何より子ども好きということが幼稚園で働く上で大きな力になります。

無資格でも出来る?幼稚園のアルバイト

幼稚園で働くには、基本的には「幼稚園教諭」の資格が必要です。ただし、幼児教室やプリスクール、幼稚園児も預かる託児所や学童保育などでは無資格でも働けるチャンスがあります。その場合、一日3時間程度から働くことが可能です。

時給は働く場所によって変わりますが、都心であれば時給900円以上というところが多いです。特にプリスクールの場合、英語教育に力を入れています。そういったスキルを持っている人にとっては有利です。

どうやって探す?幼稚園のアルバイト

幼稚園の求人は、基本的には非公開が多いです。ハローワークに行く以外に、インターネットの会員制就職サイトやバイト情報などをリサーチするのがおすすめです。

地域によっては「介助員」として働くことも出来る

公立の幼稚園の中には、支援が必要な園児を対象にした介助員を募集する場合があります。一年のうち1回から数回に分けて募集が行われ、任期制で働きます。幼稚園教諭の資格がいる場合もありますが、介護の資格を持っていたり、障害をもった子どもの補助や指導をした経験があれば雇用されるケースもあります。

公立の場合、自治体による募集が多いです。住んでいる地域の自治体のホームページや広報に情報が掲載されたり、ハローワークで募集がかけられるのでチェックしましょう。公立幼稚園の場合、アルバイトとはいえ公務員扱いになります。そのため勤務時間はしっかりと決まっており、休みもきちんととることができます。給料も決まった額が支給されます。

幼稚園のアルバイトは、何より「子どもが好き」が一番

幼稚園や保育園で働く機会は、資格がなくても可能な場合があります。アルバイトとして働くにしても、一番大切なのは「子どもが好き」という気持ちです。子ども相手なので体力的、精神的に辛いことも多いですが、それでも間近で成長を見て力に変えられる人には天職といえる仕事です。

また、幼稚園教諭の資格以外に保育士の資格を持っている人は、これから幼保連携が進む中で需要が高まるでしょう。それ以外でも、ピアノが得意な人や、突発的な事故にも適切に対応できる力を持っている人は現場でも必要とされる人材です。

自治体によっては介助員として募集をかけるところもあります。そういった資格や経験を持つ人にとっては、活かすチャンスがあります。アルバイトとして働くことは、賃金面では低くなりますが、時間的余裕ができます。家庭との無理のない両立を目指す人には、アルバイトとしての働き方がおすすめです。

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