子どもを幼稚園に入れるとなると、なにかと心配なことは多いです。友達ができるかな、先生の言うことをきけるかな……もちろん、親だって同じこと。ママ友との関係だけじゃなく、担任の先生をはじめ、先生方とうまく付き合えるかどうか不安なものです。特に初めてだとなおさらです。そんな心配も、いくつかのポイントをおさえて解消しましょう。
「先生」を信頼する
最近は団塊世代の先生が減ったり、運営費の削減などから、若い先生が増加しています。もしかしたら自分より年下、という先生もいるかもしれません。とはいえ幼稚園の先生は、両親のいないところで子どもが接する、大切な「大人」です。両親とは違う優しさや厳しさを持って接してくれる、子どもにとって大切な存在。まずは親自ら先生を信頼するところからはじめましょう。
・挨拶や感謝の言葉を
幼稚園の先生とは、行事など特別なとき以外は、毎日の送迎時くらいしか会話がないかもしれません。そのタイミングでは、一言、二言挨拶を交わすだけかもしれませんが、まずここをしっかりとおさえましょう。
どんな人ともコミュニケーションは大切です。そして時には、「いつもお世話になってます」という感謝の気持ちを伝えるようにしましょう。こうした小さな積み重ねが、信頼関係に繋がります。
先生との信頼関係を築くためには、嘘をつかないことも大切です。例えば本当は用事があるから休ませるのに、子どもの体調が悪いなどの理由を使ってはいけません。子どもが幼稚園で楽しい生活を送るためには、親として先生といい関係を築く必要があります。
・相手はプロと認める
たとえどんなに若い先生であっても、相手は幼稚園の先生です。あるいは自分の意見は絶対曲げないような先生がいるかもしれません。それでも「相手はプロ」だと認めることが大切です。
だからやり方に疑問を持っても、すぐに反抗したり、意見をいうということは避けましょう。そうすることでうまくいく可能性もあります。
疑問に思うことは質問しましょう
いくらプロと思っても、納得いかないことや疑問に思うことはあります。例えば送迎の際の態度が適当に感じたり、役員などで会議に出席した場合、その進行の仕方に疑問を持つなどの可能性があります。あるいは、周りと比べて自分にだけ、先生の態度がおかしいように感じたりということもあるかもしれません。そんなときは、思い切って質問してみましょう。
変だと思っても、そこで真っ向から対立したり、自分から先生を避けるようになると、子どもにも影響する可能性もあるからです。ただし、もし質問する時は次のポイントを意識して行いましょう。
・なるべく早めに訊ねる
特に子どもがいじめられているような気がする、食欲がなくなったなどというときは、早めに先生にたずねる必要があります。その際、責め口調にならないようにすることが重要です。やんわりと「最近、子どもの様子はどうでしょうか」と切り出してみましょう。
もし責め口調で話しかけると、先生もクレームや愚痴と捉えてしまいかねません。大事なことなので、それは避けたいですよね。きちんと対応してもらえるように、切り出し方は慎重に行いましょう。
・他の親にも聞いてみる
先生に質問するまでは、客観的な意見を得ることも大切です。そのため、一度他のママ友にも聞いてみましょう。自分だけがそういう印象を受けたり、思い込んでいることもあります。送迎の際の先生の態度がそっけないと思っても、それは自分だけが思っていることかもしれません。もちろん、そうでない場合もあります。周りの意見も取り入れましょう。
・子どもの前での質問は避ける
前述したとおり、幼稚園の先生は、子どもにとって親以外に接する大人という、重要な存在です。それを傷つけないようにすることは、親として大切なことです。だから質問をする時は、子どもに変な影響を与えないように気を付けましょう。例えば先生に質問するなら子どもが遊んでいるときにしたり、少し離れた場所で行うなどの配慮が必要です。
・園長先生に相談
担任の先生との意思疎通がうまくいかず拗れてしまうようであれば、園長先生に相談するのも一つの方法です。ただし、これはよほどの場合だけにしましょう。
早く先生に覚えてもらうために
幼稚園に通う子どもは自分の子一人ではありません。特に入園当初は、まだ先生も子どもたちの顔と名前が一致しないことが多いです。親としてできることは、先生と子どもがより早く親しめるように「名札をつけ忘れないようにする」ことです。また、自分の名前が言えるように練習しておくとよいでしょう。
まとめ
幼稚園の先生との付き合いは、子どもにとっても親にとっても大きなことです。特に初めての場合は不安がつきもの。子どもがより早く園に馴染めるようにするため、名札のつけ忘れは防ぎましょう。
また、子どもにとって幼稚園の先生は大切な存在であるということを忘れてはいけません。そのために、先生との信頼関係を築くことは重要です。これは、毎日のコミュニケーションの積み重ねを行うしかありません。
そして、相手はプロということで、ある程度は任せるという気持ちも必要です。それでもおかしいと思うことや気になることがある場合は、早めに相談したり、質問するようにしましょう。
その際、自分の思いだけで行動するのではなく、他の親の意見を聞いたり、子どものいない場所を選ぶなどの配慮が必要です。親と先生の関係の築きが、子どもの快適な園生活に繋がると頭に入れておきましょう。