幼稚園・保育園の上履きを選ぶポイント

成長に大事な上履き、ベストな選び方

幼稚園や保育園の入園準備で必要になる上履き。指定のものがなければ自分たちで用意することになります。外靴に比べてこだわる人は少ないかもしれませんが、実は履いている時間は外靴より長いんです。だからぜひ、お子さんに合った上履きを選んであげましょう。

幼稚園の上履き、ここをチェック

上履きを買うときは次のことをチェックしましょう

素材

基本的に上履きの素材は布かビニールで出来ています。布製だと通気性がよく、蒸れにくいのがメリットです。ただし汚れると落とすのが大変、というデメリットがあります。ビニール製は布製と反対で、汚れが落としやすいものの蒸れやすいという特徴があります。

ただ、蒸れるというのは保温性があるということです。そのため冬はビニール製のものを使用し、夏は通気性のいい布製を使うというのも一つの方法です。

履き口の種類

上履きの履き口は足の甲の部分がオープンになっていて、ゴムテープのベルトが通してある「バレエシューズタイプ」と、甲の部分が伸縮性のあるゴムの生地になっている「前ゴムタイプ」とに分かれます。

どちらもゴムが使われているので、比較的着脱は簡単です。最近ではバレエシューズのベルト部分が面ファスナーになっていたり、スニーカーのようなデザインで面ファスナーがついているものもあります。どれを選ぶかはお好みですが、面ファスナーの場合は一人で着脱できる年齢になってからにする方が無難でしょう。

サイズはその都度変えるつもりで

子どもの成長は思っているより早いものです。だからといって足が大きくなることを見越して大きめのサイズを買うなどはやめましょう。靴擦れの原因になります。その時その時で買い替えるつもりで、サイズが合ったものを選びましょう。

つま先部分の広いものを

バレエシューズタイプなどで注意が必要なのは、つま先部分が狭くなっていないかということです。幅の狭いものだと足が窮屈になり、外反母趾を起こす危険があります。できれば、つま先は幅広のものを選びましょう。

上履きを履きやすくするためのアレンジ

普通の上履きに”ちょっとした工夫”をするだけで、年少クラスの子でも上履きが履きやすくなります。

かかとに紐をつける

年少の時期は、まだまだ自分で靴を履くのもひと苦労です。そんな苦労を少しでも和らげてあげられる方法が、「かかとに紐をつける」というアレンジです。上履きによっては元々ついている場合もあります。

これがあるとないとでは、小さい子にとっては大きな違いがあります。紐があれば、かかと部分を引っ張れるので普通よりも簡単に履けるでしょう。

左右逆にならないようにするための工夫

小さい子どもは、”右左の感覚”がまだあまりありません。しかも上履きの場合どちらも似たようなデザインなので、履き間違えしやすいのです。そのため目印をつけておいてあげましょう。

その目印の場所は、両方の靴の内側に目立つようにつけます。マジックで絵を描いてあげてもいいですし、ボタンをつけてあげるのもおすすめです。そして「こっちが左、こっちが右」と教えてあげましょう。そうやって一つずつ自分でできるようになることが子どもにとって自信になります。

園の指定がなければ、キャラクターやオリジナルのものを

園で特に決まりがないようであれば、キャラクターものの上履きを選ぶのも一つです。上履きは基本的に無地が多いですが、中には人気のキャラクターのデザインのものもあります。入園したてなど、まだ園生活に慣れていないうちはお気に入りの靴があるだけで登園する楽しみができるかもしれません。

同じように園で禁止されていないようであれば、上履きをアレンジしてオリジナルのものを作るという手段も。具体的には次のようなアレンジ方法があります。

ボタンやリボンなどをつける

女の子はかわいいものが大好きですよね。布製の上履きならかわいいリボンやフリルをつけてあげてはいかがでしょうか。ボタンをつけるのもおすすめです。男の子なら電車など乗り物のボタンをつけてあげるとかっこいい感じになりますよ。お気に入りのキャラクターのアップリケやワッペンをつけるというのもいいですね。

ステッチを入れる

布製の上履きであれば糸を使って、ビニール製のものならペイントでステッチを入れてあげるのもおすすめです。さりげないワンポイントですが、あるとないとでは印象が全然違います。

アクリル絵の具でペイント

えんぴつで下書きをしたあと、アクリル絵の具でペイントするという方法もあります。これならキャラクターものの上履きを買わなくても大丈夫です。しかも好きなキャラクターを、自由にデザインできるというメリットもあります。

書くのが難しい場合はアイロンプリントで

絵を描くのは苦手……という方はアイロンプリントを使えば簡単に転写できます。

デコパージュを利用する

コーティング剤のケマージュなどを利用し、紙ナプキンの柄を上履きに転写する方法がデコパージュです。最近では100均でも取り扱っているところがあります。紙ナプキンであれば種類も豊富で、かわいいもの、かっこいいものがたくさんあります。お子さんが気に入った柄を転写してあげるといいですね。

幼稚園・保育園の上履きは窮屈にならず、ぴったりサイズのものを

幼稚園の上履きはある程度決まった種類で出来ています。特に園の指定がなければ、お子さんの履きやすいものを選びましょう。その際注意したいのは、つま先の部分です。幅が狭くなっているデザインだと、外反母趾や足の成長を妨げる可能性があります。

なるべく幅の広いもので、ゆったり履ける作りの上履きを選んでください。ただしサイズは大きすぎずジャストサイズが望ましいでしょう。いずれ成長するからと大きめのものを履くのは、足の発達によくありません。

園の禁止がなければ、購入した上履きをオリジナルにアレンジするのもおすすめです。女の子ならリボンやフリルでかわいらしく、男の子ならキャラクターや乗り物のボタンやアップリケをつけてあげるのがおすすめです。デコパージュやペイントをするという方法もあります。

園生活の中では、外靴よりも上履きの方が長い時間足元を保護しているものです。お子さんが快適に、楽しく過ごせるような上履きを用意してあげましょう。

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