子どもを幼稚園に預けようと思った場合、まず気になるのが費用です。園によって違うとはいえ、大体どのくらいかかるかは知っておきたいですよね。また、公立と私立でどのくらい差が出るのかも調べてみました。
幼稚園は2年制と3年制とがある
幼稚園は公立と私立とで分かれますが、通う年数もその園によってさまざまです。2年制のところでは4歳になった春から通うことになり、3年制の場合3歳になった春から通えます。1年違うと、かかる費用もだいぶ違います。
月々の保育料(月謝)は?
毎月の保育料(月謝)は、公立と私立でかなり違います。公立の場合は月々1万円程度というところが多く、私立の場合は2~3万円という割合が多いです。一般的には、年間で換算すると、公立に比べて私立は2、3倍保育料(月謝)がかかるのが通常です。地域によっては私立しか幼稚園がない場合もありますが、毎月となると家計に厳しい金額と言えます。
また、幼稚園は基本的に日割り計算ではありません。そのため、大型連休などで登園日数が少なくても、毎月同じ額を納めることになります。1年間を通してかかる費用を12カ月で割り、毎月その均等額を支払います。
月謝以外に幼稚園で必要となる費用は?
幼稚園に通うために必要なお金は、毎月の保育料(月謝)だけではありません。他にもさまざまな費用がかかります。
入園料
幼稚園に通うためには月謝の前に、そもそもの入園料が必要です。これは公立の場合5,000~1万円程度と比較的安価ですが、私立だと平均5万~10万円前後になります。さらに私立の幼稚園の中には、10万円以上という高額な入園料がかかるところもあります。入るときの一度きりの金額とはいえ、入園前はによく調べておくことが大切です。
制服代
特に私立の幼稚園では、園指定の制服を設けていることが多いです。こうした制服代は、園によって差がありますが、平均3万円前後が必要です。こちらも一度きりとはいえ、家計的には高額な出費です。慌てることがないよう、前々から準備しておきたいですね。
教材費
幼稚園では月々の月謝と別に、教材費が必要です。園によって差がありますが、私立の場合は7,000円程度必要になることもあります。
給食費
通う園によっては、給食制度になります。その場合、別途給食費が必要です。これは大体3,000~4,000円程度が相場です。場合によっては1食につき300円、などという設定のところもあります。公立の場合、給食ではなくお弁当制のところが多いようです。そういった園だと給食費はかかりませんが、毎日作らなければならないという負担が増えます。
送迎バスの代金
私立だと、園で送迎用の専用バスを運行していることがあります。その費用は毎月請求されるケースが多く、金額的には2,000~3,000円程度が一般的です。ただしこれも園によって差があり、一概には言えません。
また公立の場合は、このようなバスが設置されていないことがほとんどです。幼稚園は基本的に園区指定があり、家から通える範囲の園に通うことになります。歩いて通える範囲であればいいですが、場合によっては公共の交通機関を利用しなければならないこともあるでしょう。その時の定期代や交通費なども、月々にかかるお金として考える必要があり余す。
園によっては維持費や積立金も
園の運営維持費や、冷暖房代や設備費、後援会費、などが必要になることがあります。これも私立の幼稚園に多いです。それぞれ1,000~2,000円程度のようですが、年間となると大きなお金です。その他にも遠足代や、行事の写真代、卒園積立金などが毎月かかったり、教材費と別に絵本代や楽器などの購入費が必要になるときもあります。
兄弟姉妹割引や補助金制度
金額だけ見ていると、とても子どもを預けられない、と思う方がいるかもしれません。確かにそのままの金額だと、特に私立は家計に与える影響が大きいです。そこで活用したいのが割引制度や補助金制度です。
園独自での同一兄弟割引制度
一部の私立の園では、独自の補助金制度が設けられていることがあります。例えば、同じ兄弟姉妹が入園していると月謝が安くなる、などです。
自治体の補助金は所得が関係する
幼稚園の就園奨励のための補助金は、基本的に年齢や両親の所得によってもらえる額に差が生まれます。だから兄弟姉妹がいたとしても、自治体の設定する「何歳から何歳までの間の子ども」という枠組みがある場合、それに該当する・しないによって、もらえる補助金が大きく変わります。
あるいは、自治体によっては所得や子どもの数、年齢に関係なく一律で助成金を出すところもあります。反対に一部の自治体では、こういった取り組みが行なわれていないところもあります。
補助金制度はほとんどの自治体で設けられているものの、かなり差があります。事前に自治体へ確認することが大切です。幼稚園の事務を取り扱っている保育課などに問い合わせるとスムーズです。
また補助金は申請しないともらえませんが、その申請時期は入園後の6~7月頃です。入園してから申請するとはいえ、予め知っておくことが大切です。
幼稚園の費用は補助金をうまく活用して
幼稚園は私立と公立でかかる金額がかなり違います。また、どこの園に通うとしても、月々の月謝以外に入園料や教材費など、必要経費はたくさん出てくるでしょう。特に私立は相当な高額になる場合が多いです。
とはいえ、全てのお金を払わなければならないかというと、一概にそうとは言えません。多くの自治体では補助金制度があるからです。この補助金は、自治体によってかなり差があります。申請時期は入園してからですが、事前に問い合わせてどういった制度があるか確認しておくことが大切です。
自治体が出す補助金は、所得などに応じてもらえる額がかわったり、対象年齢が決められていたりもします。子どもの数が多ければいいというわけではないので、注意が必要です。園によっては独自の補助金制度を設けている場合があります。
年齢の近い子ども同士なら、同一の幼稚園に預けることで月謝などが安くなる可能性もあります。こうした補助金を最大限に活用して、幼稚園の費用負担を減らしましょう。