子どもが1歳になった誕生日に、地方によっては一升餅のお祝いと一緒に行われる「選び取り」。子どものはじめての誕生日をお祝いをするのですから、せっかくなら賑やかな雰囲気の中、記念になるイベントにしたいものですね。そこで今回は、「選び取り」のやり方などをご紹介します。
選び取りとはどんな占い?
「選び取り」とは、1歳を迎えた子どもの誕生日に行う「占い」のようなもの。昔ながらの選び取りでは、主に「筆」「そろばん」「お金」などが使われていました。筆は作家になる、そろばんは商売がうまくいく…など、用意した品物にはそれぞれ意味があり、子どもに選び取らせた物の意味で、子どもの将来を占うのです。
現在では使用する物の数はより多く、種類の幅も広くなっています。
「一升餅」のお祝いでは、約2kgものお餅を背負うものがほとんど。1歳になったばかりの子どもには少し大変なものですよね。ですが「選び取り」は、好きな物を選んで手に取ればよいだけで簡単ですし、なによりパパやママ、お祝いに来てくれた祖父母など家族皆で楽しめます。たとえ意味が理解できなくても品物を選び取ることは、きっと子どもにも遊び感覚で楽しめるはずです!
また、このときの様子を写真やビデオに撮っておいて、大きくなったときに見せてあげてもいいですね。ぜひ、この「選び取り」も一升餅のお祝いと一緒に行なってみてください。
選び取りでの品物の意味は?
では、選び取りで使う品物の、それぞれの意味を見てみましょう。
もしも、「将来こんな職業に就いてくれたら」「こんなことが得意になってくれたら」というジャンルが上に挙げた中になかった場合…。そのジャンルに関連していて、子どもにも持てそうな物を、選ぶ品物の中に入れてみてもいいですね。
手作りでも簡単!選び取りカード
「選び取り」で使う物はどれも家の中にある物ばかりで、揃えるのも難しくはないでしょう。ですが例えば、はさみは危ないですし、辞書は重そうに見えます。パッと見た印象で、手に取りやすい品物にも偏りが出てきそうです。
そんなときには、どれも同じ形・素材で手軽に使える「選び取りカード」を使用するとよいでしょう。選び取りカードは簡単に手作りできますので、チャレンジしてみるのもいいですね。
選び取りカードの作り方は、カード型に切った厚紙や画用紙に、選び取りで使いたい好きなイラストを描くだけ、です!
または、インターネットで好きなイラストや写真をダウンロードするのもよいでしょう。ペンや電卓など、あらかじめ使用する物を決めておいて、探して印刷すると簡単ですね。印刷したものが、そのままだとペラペラで使いにくい場合は、厚紙や画用紙に貼り付けると丈夫でカードらしくなるのでオススメです。
選び取りのやり方
- 選び取りで使う品物・カードを並べます。
- 子どもは少しだけ離れたところから選び取りスタート!
- 皆で、子どもが物やカードを手に取るように声掛けなどして導いてあげてください。
- 選んだ品物・カードの意味で将来を占う
子どもが選んだ物の決め方は、「最初に手に持った物」「一番長い間持っていた物」「手に取った物すべて」…など、方法はさまざま。好きなやり方を選んでください。
1歳の誕生日のよき記念になるように…。子どもが大きくなってから、はじめての誕生日の楽しかった思い出を教えてあげられるように、一升餅のお祝いと併せて「選び取り」も行なってみてはいかがでしょうか。