簡単! 赤ちゃんの離乳食の進め方は?

離乳食はどう進める?

初めてのお子さんだったり、料理があまり得意ではないママだと、きちんと赤ちゃんの離乳食を進められるか不安になることはありませんか?また離乳食の情報は、ネットや育児本に多数載っていますが、細かくたくさん書いてあるので、分かりにくいと感じる方も多いと思います。

今回は、初めてのママでも分かりやすい離乳食の進め方や、離乳食の大切さ、なぜそれが必要なのかも分かりやすく説明したいと思います。離乳食で一番大切なことは、親子で食事を楽しむことです。あまり神経質にならず見ていただければと思います。

離乳食ってなに?なぜ必要なの?

赤ちゃんの離乳食は、大きく分けて以下の4つの意味があります。赤ちゃんにとっての離乳食は、ただ食べる練習なのではなくさまざまな成長を促してくれるものなのです。

  1.  食事を摂ること、食べることの喜びを知る
  2.  食べる練習、移行期
  3.  成長にともなって足りなくなった栄養を補う
  4.  噛む、飲み込むなどの運動によってさまざまな発達を促す

この中でも大切なことは、生きるために必要な食べることの「楽しさ」と「方法」を知るというとことです。そのためには、まず楽しい時間にしてあげることと、さまざまな食材や調理法で離乳食を食べさせてあげることが大切ですね。

 離乳食を始める時期はいつ?どうしてその時期なの?

離乳食を始めるのは、どの情報にもたいてい5~6か月と書いてありますが、実はこれは目安であって我が子の離乳食を始める時期がそうとは限りません。

離乳食は先ほどお話ししたような意味を持ちますが、子どもの成長に合わせて始めないと、うまく飲み込めなかったり、興味が全く無いのに口に何かが入ってくる!と赤ちゃんにとってはただの苦痛になってしまいます。

また、早すぎる離乳食も遅すぎる離乳食もアトピーや喘息を引き起こす可能性があると言われている文献もあります。離乳食を始める時期は、あまり月齢にこだわらず、赤ちゃんにとって食べる準備ができているかを見極めてから始めるようにしましょう。

【離乳食を始めるサイン】

  • 首がしっかり座っている
  •  親の食事の様子や食べ物をジーとみつめるなど興味を示している
  •  よだれがよく出ている
  •  色んなおもちゃを口に入れようとする
  •  スプーンを口に入れても押し出さない
  •  支えてあげると座ることができる

これらの行動が増えてきたら離乳食を始める時期です!

実際の離乳食の進め方

生後5~6か月頃 生後7~8か月頃 生後9~11か月頃 1~1歳半頃
離乳食の目的 ・舌触りや味に慣れる
・ゴックンの練習
・ 色んな食材を楽しむ
・モグモグの練習
・食事を楽しむ
・食事のリズムをつける
・カミカミの練習
・少しずつ量が増える
・自分で食べる喜びを知る
・パクパクの練習
・ほとんどの栄養を食事で摂れる
食べ方の目安 ・1日1回1さじからスタート
・母乳orミルクは欲しがるだけあげる
・1日2回食にして食事のリズムをつける
・食材を増やしていく
・離乳食後に母乳orミルクを与える
・離乳食以外の時間に母乳は欲しがるだけ、ミルクは3回与える
・1日3回食にして食事時間は一定にする
・食欲に合わせて離乳食の量を増やしていく
・離乳食後に母乳orミルクを与える
・離乳食以外の時間に母乳は欲しがるだけ、ミルクは2回与える
・鉄分補給を十分にする
・1日3回食を継続する
・手つかみ食べを増やす
・1日1~2回の間食をする
・母乳orミルクは赤ちゃんに合わせて調整する
食べ物の形態 なめらかにすりつぶす 舌でつぶせる固さ 歯茎でつぶせる固さ 歯茎で噛める固さ
固さの目安 ★10倍粥、ヨーグルトくらい
★ドロドロの形状
★7倍粥や豆腐くらい
★みじん切りくらいの形状
★5倍粥、バナナくらい
★小さく切る
★軟飯、肉団子くらい
★食べやすい大きさに切る
進め方の具体例 ①アレルギーの少ないお粥からスタート
②慣れてきたらじゃがいもや野菜、果物へ
③さらに慣れたら豆腐、白身魚へ
④子どもの様子を見ながら食材を増やす
⑤味付けは不要
① 卵は黄身の固ゆでを少量からスタート、子どもの様子を見て全卵へ
② 魚は白身魚→赤身魚→青背魚とゆっくり進める
③ ヨーグルトやチーズは塩分の少ないものを与える
④ 肉は脂肪の少ない鶏肉からスタートする
⑤ 野菜の種類や大豆類、海藻類など食材を増やしていく
⑥ 9か月以降は鉄分不足にならないよう赤身の肉や魚、レバーなどを加える、牛乳の代わりに育児用ミルクを使うなど工夫する
⑦ 離乳食が進まず鉄分不足が気になる場合はフォローアップミルクも考慮してよい
⑧ 2回食がスタートしたら穀類、たんぱく質、果物などバランスに気をつける
⑨ 調理法を増やしていく
⑩ 薄味にする
1回で食べる量の目安 穀類 1日1さじからスタートし、徐々にいろんな食材を試してみる
量は慣らす程度(小さじ1)でOK
7倍粥50g~5倍粥80g
(大さじ3~5)
5倍粥90g~軟飯80g
(子ども茶碗軽く1杯)
軟飯90g~ご飯80g
(子ども茶碗軽く1杯)
野菜や果物 20~30g
(大さじ1~2)
30~40g
(大さじ2~)
40~50g
(大さじ3~)
10~15g
(1~2切れ)
15g
(2切れくらい)
15~20g
(2~3切れ)
10~15g
(1~2切れ)
15g
(2切れくらい)
15~20g
(大さじ1~薄切り肉1枚くらい)
豆腐 30~40g
(大さじ2)
45g
(大さじ3)
50~55g
(大さじ4)
卵黄1個、全卵1/3 全卵1/2個 全卵1/2~2/3
乳製品 50~70g
(大さじ3~4)
80g
(大さじ5)
100g
(大さじ6)

離乳食で大切なことは個々に合わせること

厚生労働省のアンケートによると、離乳食で困ったことに、「食べ物の種類が偏る」、「作るのが苦痛」、「食べる量が少ない」、「嫌がる」などが上げられています。また、離乳食で分からないことについては、「食べる適量が分からない」、「ミルクと離乳食のバランスが分からない」などが上げられています。

1歳以降の場合だと、「遊び食い」や「偏食」、「むら食い」、「食事に時間がかかる」などが悩みとしてあげられています。

いつの時代もどんな家庭も、離乳食に関しては、ママ達はいつも同じように悩み、試行錯誤しています。でも、どの子も色んな過程を経ながら、やがてはきちんと食事ができるようになり楽しめるようになります。

つまり、試行錯誤しながらも我が子のペースに合わせて、ゆっくり進めていくことが大切だといえるのです。焦って無理に食べさせても、結局はママも子どもも苦痛になってしまいます。あまり、○○しなければいけない、こうあるべきと考えず、楽しく食事ができることを目標に離乳食を進めていきましょう。

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