現在双子を妊娠中のお母さんにとって心配なことはたくさんあると思いますが、中でもお風呂は悩みのタネではないでしょうか。現在3歳になる双子の娘がいる私も、妊娠中から『双子のお風呂どうしよ~』『一人で二人をお風呂に入れるってどうすればいいの?』と頭を抱えていました。
もちろん、誰か頼れる存在がいれば手伝ってもらうこともできますが、それができない人もいますよね。私もそうでした。
平日は夫が仕事で帰りが遅く、お風呂は一人で入れなければなりませんでした。それに実家へ帰省したり両親に手伝ってもらっていたとしても、いつかは一人で双子をお風呂に入れるときはくるのです。
双子のお風呂。”ベビーバス”が便利です
『必要ない』『使わなかった』『結局邪魔だった』という声が多く聞かれるベビーバス。しかし我が家の場合、ベビーバスはフルに活用しました。
通常ベビーバスは、お風呂場で使用します。主人がいるときなどはベビーバスをお風呂場に置き、一人ずつ交代でお風呂に入れていました。一人を入れている間、もう一人の様子を見てもらったり、お風呂からあがった後の着替えやミルクなどを任せていました。
しかし夫がいない日はそうはいきません。一人で双子をお風呂に入れ、ミルクを飲ませなければならないのです。私の場合ですが、一人ずつ入れようにも、部屋にもう一人を残しておくことがどうしても不安でした。
タライとベビーバスの2つを使用。室内で入浴
そこで私は大きなタライとベビーバスを用意し、双子のお風呂は浴室ではなくお部屋で入れることにしました。大きなレジャーシートの上にタライとベビーバスを置き、お湯を張ります。バケツでお湯を運ぶ日もあれば、お風呂場でお湯を溜めて部屋までせっせと運ぶときもありました。
そしてタライに入ったお湯に子どもを入れ、体を洗い、仕上げにベビーバスのほうに入れてあげるという作業を二回行なっていたのです。タライのお湯は一人ずつ替え、ベビーバスのお湯はそのまま使います。これなら、部屋にいるもう一人の子の様子を見ながら入れられるので、安心でした。
浴室で入浴しなかったのは、手狭なバスルーム事情があったから
お風呂場のすぐ傍にバウンサーを置いて、一人ずつ入れるという方法も試しました。しかし洗面所が狭く、バウンサーが場所をとるため邪魔で出入りがしづらくて、早々に諦めたのです。効率はあまりよくありませんが、自分が安心するための方法でしたので、苦にはなりませんでした。
今思えば、何もそこまで心配しなくても、お風呂で一人ずつ入れてもよかったかもな~なんて思います。しかし当時は、少しでも目を離すことが不安で落ち着かなかったのです。
適当なあんばいで!無理をしないで
双子をお風呂に入れるのしんどいな……辛いな……と思うときは無理しないでください。一日ぐらいお風呂に入れなくても大丈夫です。蒸しタオルでお尻を拭いてあげるだけの日があってもいいと思います。
沐浴剤で軽く済ませる日もあっていい
それでもお風呂くらい……と思うときには、「沐浴剤」を使うととても便利です。毎日ではなく、何日かに一回は沐浴剤に頼る日を作ると少し気持ちが楽になります。
夫がいる日は、お任せしてみよう
夫が休みの日などは、大きなお風呂で一緒に入ってもらいました。お風呂からあがるときは私が子どもを受け取りに行くスタイルです。
週末はほとんど大きなお風呂に入ることができ、子どもたちも気持ち良さそうでした。
ベビーバスっていつまで使うの?
一人でお座りができるようになった頃には、もうベビーバスを使わなくなっていました。大きなお風呂に一人で子ども2人を同時に入れるスタイルになったのです。
お座りできると、双子は洗い場で過ごせるようになりました
お風呂場には、滑り止め・寒さ対策にマットを敷いておきました。そうして洗い場に2人を座らせて遊ばせている間に、自分の体を洗ってしまいます。お湯に浸かるときは、浴槽の中にまず私が両足を入れ、立ったままマットに座っている2人を抱き上げ浴槽に入れます。足を滑らせないように慎重に入れなければなりません。
上がるときはタオルを敷いたバンボに座らせました。体を拭き、もう一人も同様に体を拭いてオムツを履かせ部屋で服を着させています。
つかまり立ちのころは鼻歌を歌う余裕も
つかまり立ちができるようになると、お風呂がとても楽になってきました。体を洗うのもシャンプーをするのも、今までと違ってスムーズに行えます。湯船に浸かって一緒に遊んだり歌を歌ったり……。この頃から少し余裕が出てきたように思えます。
お風呂上りの冷え対策も万全に
注意しなければならないのが、お風呂上がりです。どうしても双子優先になり、自分のことは二の次状態。当然、体も髪も濡れたまま、時には服も着ずに双子のお世話をしなければなりません。
お母さんが風邪を引いて体調を崩しては、元も子もありませんので、バスローブを用意しておくなど、湯ざめをしない工夫をするようにしましょう。
いちばん大変だった時期は?
振り返ってみると、お風呂が大変な時期は一瞬でした。重たいベビーバスを運んで腰を痛めたこともありましたが、なんとか頑張ることができました。
とはいえ、もしも側に頼れる存在があるのでしたら、どんどん頼って助けてもらいましょう。いかに楽できるか。どうしたら自分が楽になるかが、とても重要です。
あまり気を張り過ぎず、背負いすぎず、ほどほどに肩の力を抜いて、たまには思い切り怠けることも大切ですよ。