双子育児と聞くと、とても大変なイメージがありますよね。
確かに双子育児は大変です。
初めての子育てとなると余計に大変ですし、わからないことだらけなうえ、赤ちゃんが2人……。
できることなら里帰りをして両親にサポートをしてもらい、しばらくは両親のもとで双子育児ができればいいのですが、それが不可能な人もいます。
まさに私がそうでした。
そこで、里帰りなしでの双子育児についてご紹介していきたいと思います。
産後に保健師さんから言われた言葉
双子の娘を出産後、看護師さんに「里帰りされるんでしょ?」と言われました。
「いえ、里帰りはしません」と答えると、とても驚かれたのをよく覚えています。
ママ一人で双子の乳児対応は無理!?
産後の保健師訪問の際も、「お母さん一人で双子を見るのは無理よ!」と、かなり強い口調で言われてしまいました。
その際の会話はこのような感じでした。
保健師:「里帰りが無理なら両親に来てもらいなさい」
私 :「(両親は)働いてるので無理です」
保健師:「(ご両親に)お仕事を辞めてもらえないの?」
私 :「無理ですし、辞めてほしくありません」
保健師:「義両親の家には一緒に住めないの?」
私 :「住めないことはありませんが、気を遣って私が辛いので無理です」
保健師:「我慢しなさい」
私 :「……」
保健師:「夜泣きのときはどうしてるの?」
私 :「旦那と一緒にそれぞれ抱っこをして寝かしつけてます」
保健師:「旦那さん倒れるわよ?」
私 :「……」
こんな会話が繰り広げられました。
保健師の方は私を心配してくださっていたのでしょうが、当時は「無理なものは無理なのに、これ以上どうしろと?」と思っていましたし、一人で双子を見ることは不可能ではないと思っていたのです。
双子の育児、こんな方法で進めました
双子のみならず、乳児の育児に『夫の協力』は必要不可欠
日中は一人で双子を見ていた私ですが、主人が帰宅後は積極的に協力してもらいました。
とは言っても、平日はお風呂も寝かしつけも全て私が一人でしていたので、夫が主に協力してくれていたのは家事です。
朝は洗濯を干し、帰宅後は食器洗いや部屋の掃除、洗濯物を畳んでしまってくれていました。
夜中に泣きだしたときは、作りたてのミルクを2人で飲ませていました。
この協力は私にとってとても大きく、本当に助かりました。
当然ですが、夫婦2人で子育てをするうえで、夫の協力は絶対に必要です。
家事全般、基本的には『手抜き』で進めます
一人で双子を見ようと思ったら、家事、育児とも完璧を求めてはいけません。
手抜きをすることが最も重要です。
私がしていた手抜きをご紹介します。
- 哺乳瓶はその都度洗うのではなく、大量に買っておいてまとめて洗浄・消毒。
- 部屋の掃除は週に一回程度、適当にする
- 自分の食事は紙コップ紙皿を使う
- 夕飯はレトルトや宅配弁当に頼る
など、できることはどんどん手を抜いていました。
また、バウンサーやクッション、おしゃぶりにおもちゃなど、子どもが大人しくなるアイテムがあれば利用しない手はありません。
『テレビ』をBGM代わりに、一日じゅうつけっぱなし
「テレビを点けるのは育児に良くない」という情報もありますが、私は昼間のほとんどの時間テレビを点けていました。
抱っこして寝かしつける際は、音を小さくしたり字幕にしていました。
テレビを見るだけでも気持ちが楽になり、気が紛れていたように思います。
テレビや音楽が何もない状態で双子育児をしていたら、精神的に追い込まれてしまっていたかもしれません。
ある程度成長してくると、子どもがテレビに興味をもつようになります。
教育テレビは子どもも喜びますし、テレビに夢中になっている間に他のことができたりもします。必ずしも、”テレビ=悪”ではないよう思えるのです。
里帰りをしなくても双子は育つ
散々「里帰りしなさい」と言われた私ですが、結局里帰りなどはせず、日中ほぼ一人で双子を見ていました。
現在双子は3歳。元気に幼稚園へと通っています。ほぼ3年間毎日一緒にいましたが、ここまであっという間でした。
「双子育児は里帰りが当たり前」「一人では無理」と思われているようですが、実際経験をして思ったのは「一人でもなんとかなる」ということです。
「なんとかなる」というよりも「なんとかなるようにしていた」と言ったほうが正しいのですが、決して「無理」ではありません。
もちろん誰か頼る存在があれば、甘えたほうがいいでしょう。
お母さんが無理をせず子育てできる環境が一番だと思います。
おわりに
双子を妊娠したとき、「日中一人で見られるかな?」と不安に思い、ネットで検索をしました。
ところが、双子出産後は
- 里帰りをする
- 両親に来てもらう
どちらかが当たり前のようで、ほとんどの方がそうしていることに衝撃を受けました。
私はどちらの予定もなかったので、「本当に大丈夫だろうか」と心配になった時期もありましたが、今となってはそこまで不安になる必要はなかったなと思います。
なんとなく、手抜きをしながら適当に毎日過ごしていたら3年が経っていた……といった感じです。とにかく肩の力を抜いて、なんでも一人でしなきゃ!と背負いこまず、できることだけをやればいいのです。
頑張りすぎてお母さんが体を壊してしまっては元も子もありませんからね。