生後2ヶ月になると、赤ちゃんの視力は約0.05になり、手足もかなりバタバタと動かせるようになってきます。ハンドリガード(自分の手をじっと見る)や指しゃぶりも始まり、首はすわっていなくても、音のするほうに顔を向けることができるようになる赤ちゃんもいます。
そんな生後2ヶ月の赤ちゃんには、どんなおもちゃが適しているのか見ていきましょう。
生後1ヶ月と2ヶ月でおもちゃに違いは?
生後2ヶ月の赤ちゃんに適したおもちゃは、生後1ヶ月の頃とそれほど違いはありません。ですが生後2ヶ月では、たとえ同じおもちゃでも、おもちゃに対する赤ちゃんの反応にはだいぶ変化がでてきます。
生後1ヶ月では、おもちゃで遊ぶというより、おもちゃからの刺激で赤ちゃんの発達を促すという意味合いが強いものでしたね。音がするから聞く・見る、色のはっきりしたものが視界に入れば見る、という動作がメインでした。
生後2ヶ月に入ると、おもちゃを少しだけ握りしめることができるようになるなど、反応に変化が出てきます。
生後2ヶ月頃のおもちゃについて
「メリー」の音やメロディに喜ぶ
ベッドに取り付けたり、床に置いたりできるタイプなど、さまざまなタイプがある「メリー」。生後2ヶ月頃になると音が鳴り動くメリーのほうに、しっかりと顔を向けて見つめ、手足をバタバタ動かしてうれしそうにすることも出てきます。
少しは握ることもできる? 「ガラガラ・ラトル」を持たせてみよう
生後1ヶ月では、ママやパパが振ってあげていた「ガラガラ・ラトル」。生後2ヶ月になると、赤ちゃんも握り始めるようになります。ですが、ガラガラを持てるようになったと言っても、まだ少しの間しか持っていることができず、すぐに落としてしまいます。生後2ヶ月の赤ちゃんでも、持ちやすい形のガラガラも販売されていますので、持たせてみるとよいでしょう。
掴みやすい「オーボール」。長く活躍するおもちゃ
「オーボール」なら網目状なので、赤ちゃんの小さな手でもつかみやすいですよ。やわらかいポリウレタン素材で、振り回してぶつかっても安心ですし、生後2ヶ月の赤ちゃんには握りしめる練習にもなりますね。
オーボールにはラトルと一体になったものもあり、振ったり動かしたりすれば音が鳴り、音がするものが大好きな赤ちゃんにはオススメ。ボール型なので投げて遊ぶことができるようになる時期まで、かなり長期間遊べる人気のおもちゃです。
オーボールやリング型のラトルは、おもちゃ用のストラップを使用すれば、ベビーカーにも取り付け可能で、お出かけの際にも活躍します。
赤ちゃんも大好きな「レジ袋」、遊び方に工夫を
レジ袋のガサガサする音が好きな赤ちゃんは多いもの。しかし、レジ袋をおもちゃと認識してしまうと、後々なんでも口に入れて確かめる時期に入ったときに誤飲の可能性があり危険です。
ベビー用のおもちゃを扱うメーカーには、触るとレジ袋のガサガサ音が出るように工夫されているグッズを販売しているところもあります。また、タオルなどの布の中にレジ袋を入れて縫い付ければ簡単なおもちゃに。布製の巾着袋の中にレジ袋を入れて、紐をすぐにほどけないように縛っておく方法もオススメですよ。
人の顔がおもちゃになる?
発達心理学者のロバート・ファンツは、生後4日~6ヶ月の赤ちゃんに「模様」「人の顔」「パーツの配置が適当な顔」を描かれたものを見せる、選考注視法という実験を行いました。その実験では、多くの赤ちゃんが「人の顔」が描かれたものを注視する時間が最も長かった、という結果がでています。
このことからも、おもちゃの中でも顔が描かれたものは、赤ちゃんの興味を惹きつけやすいと言えます。顔を描いた紙などをモビールのように吊るしておくのもいいかもしれませんね。
赤ちゃんが、「人の顔」に近いほど注視するということは、一番好きなのは「人の顔」と言うこと。やはり、パパやママが赤ちゃんの側で声をかけたり、体に触れたりしながら一緒に遊んであげることは大切なのですね。
赤ちゃんも生後2ヶ月になったら、だんだんおもちゃに対する反応が変わってきます。ときにはおもちゃを与えても思ったように反応しない…ということもあるでしょう。しかし、2ヶ月に入ったすべての赤ちゃんが、いっせいに同じことができるようになるわけでもありません。ゆっくり赤ちゃんが色々なことができるようになるのを待ちながら、一緒に楽しんで遊んであげてください。