生後1ヶ月ほど経つと、赤ちゃんは毎日授乳を繰り返した成果として、おっぱいやミルクを吸う力がついてくる頃です。ミルク育児をしていたら、この時期の赤ちゃんは、どのくらいのミルクの量を飲ませたらいいのか気になりますね。
また母乳育児の場合でも、母乳の量は足りているのか、混合に切り替えたほうがいいのか、と悩むことはありませんか? こちらでは生後1ヶ月のミルク量や、混合育児についてお伝えします。
ミルクの量はどのくらい?
生後1~2ヶ月の赤ちゃんに必要なミルク量は、一回に120~160mlです。また、母乳とミルクでは消化にかかる時間が異なります。
母乳でしたら、お腹がすいた様子が見られたらいつでも与えてかまいませんが、ミルクでは授乳間隔は3時間ほど空けるようにしましょう。合計の授乳回数は1日6回程度が目安になります。
混合育児とは?
母乳だけではなく、ミルクも飲ませて育てるのが「混合育児」。母乳の量が十分ではない場合、足りない分をミルクで補うことができます。
完全母乳を目指していたら、たっぷり母乳が出ないことに負い目を感じてしまうママもいるのではないでしょうか? しかし、ストレスが原因でさらに母乳が出にくくなることもあるのです。
赤ちゃんは、混合育児により母乳から「免疫力」、ミルクから「栄養」を得ることができます。双方のメリットを取り入れられる授乳方法!と考えて、ゆったりした気持ちでいられるようにしましょう。
また、母乳でしたらママの授乳が必須になりますが、ミルクなら「パパ」や「ほかの家族」でも飲ませることができます。いざとなったらパパにお願いできると思うだけでも、ママも精神的にゆとりができますよね。
混合育児のやり方は?
混合育児での授乳方法には大きく分けて2つあります。
母乳で足りない分量をミルクで
はじめに母乳を飲ませます。つぎに足りなかった分量40~80ml程度の量のミルクを飲ませます。もしもミルクを飲ませた後に吐き戻してしまうようなら、母乳のみで足りている可能性もあります。
一回の授乳でどちらかひとつ
母乳もミルクもどちらも授乳するのですが、一回の授乳で、「母乳だけ」か「ミルクだけ」のどちらかを与えます。
ただ、ママの体で作られる母乳は「夜」その量が増えるのです。ですから、なるべく夜間の授乳は母乳をあげたほうが、母乳が作られやすい身体作りにもなります、夜間に母乳ではなくミルクを与えていると、体が母乳を作らなくなることもありますから、頭に入れておきたい情報です。
職場復帰予定があるなど、何らかの理由でミルク中心に切り替える予定があれば、夜はミルクでもよいでしょう。しかし、できれば母乳で育てたい、と希望しているなら、夜間の授乳は母乳をオススメします。
母乳が足りてないのはどんなとき?
では母乳の量が十分でなく、ミルクの授乳が必要なのはどんな場合でしょうか?
- 赤ちゃんの機嫌が悪い
- 20分以上飲み続けている
- 授乳後、短時間でまた飲みたがる
- おしっこの回数が1日5回以下
- うんちの回数や量が減っている
以上のような場合、母乳だけでは授乳量が足りていない可能性もあります。ミルクを足して様子を見てあげてください。
ミルクを飲まない原因は?
赤ちゃんがミルクをあまり飲んでくれない…という場合にはつぎの原因が考えられます。
- ミルクの温度が適温でない
- ミルクの味が好みでない
- 哺乳瓶の乳首の形が嫌い
- 便秘
ミルクがいつもの温度より、少し熱かったりぬるかったりするだけでも、ミルクを飲まないことがあります。温度には注意してあげてくださいね。
ミルクの味を濃くしたり薄くすると飲むこともあります
また、母乳とは違うミルクの味にとまどって飲まないこともあります。ミルクの味自体が好みでないことも考えられますが、ミルクを少し濃くしたり薄くしたりすると飲むこともあるようです。それでも飲まない場合は、ミルクのメーカーを変えてみましょう。
また、哺乳瓶の乳首の形と赤ちゃんの相性が悪い、ということもあるのです。その場合には哺乳瓶の乳首や哺乳瓶を変えてみてください。
3~5日うんちが出ずに、赤ちゃんが機嫌も悪くお腹が張っていたら、便秘が原因の可能性も考えられます。その場合には、お腹のマッサージや綿棒浣腸を試してみましょう。
生後1ヶ月頃になれば赤ちゃんも、吸う力は増してくるとはいえ、1日の規定のミルクの量をキッチリ飲むわけではありません。たとえ飲むミルクの量が少なめでも、赤ちゃんが元気で体重が順調に増加していれば、心配はないでしょう。しかし、体重がなかなか増えない場合には、医師の診察を受けて相談してください。