生後1ヶ月ならOK?赤ちゃんとの外出で気をつけたい点

赤ちゃんのはじめてのおでかけ

ほとんどの時間を室内で過ごしていた新生児期が過ぎ、生後1ヶ月に入ると「1ヶ月検診」や「お宮参り」などちょっとしたイベントが増え始め、お出かけの機会がでてきます。とはいえ、まだ首もすわっていない赤ちゃんとのお出かけは「大丈夫なのかな?」と不安になりますよね。今回は生後1ヶ月の赤ちゃんの外出はどの程度までOKなのか、注意点や持ち物などについても併せてご紹介します。

生後1ヶ月の外出はOK?

通常、1ヶ月検診で赤ちゃんの順調な成長を確認できたら、外出しても差し支えありません。しかし、たとえ外出OKとはいってもこの時期の赤ちゃんは、まだ体温調節もうまくできず、細菌やウイルスに対しての免疫力や抵抗力もあまりありません。

できれば、生後3ヶ月以降の首がすわる時期までは、お出かけを控えたいもの。この時期の外出は近くのスーパーへの買い物や上の子の用事など、どうしても出かける必要がある場合にしておきましょう。

外気浴からはじめよう!

はじめは外の空気に慣れさせるために、自宅のベランダや庭などに出て外気浴をさせましょう。ずっと家の中にいた赤ちゃんにとって、「外に出る」こと自体が大きなストレスに感じてしまう場合もあります。あまり長い時間ではなく、最初は5分くらいから始めて、徐々に長くしていくとよいでしょう。

外気浴は、まだ日差しがそれほど強くない時間帯に行うようにして、赤ちゃんを直射日光に当てないよう注意してください。

赤ちゃんの外出のタイミング

赤ちゃんのお出かけのタイミングは、空腹時を避けるようにします。授乳直後ではなく授乳後しばらく休ませて、落ちついた頃がちょうどよいでしょう。

また、なるべく赤ちゃんの機嫌がよいときを、見計らってお出かけしましょう。ぐずっている最中の外出では、ママも気が気でなくなってしまいますよね。緊急でないかぎりは、次の日にするなど、気持ちにゆとりを持ってお出かけできるようにしましょう。

注意したいポイントは?

最初は30分くらいで帰ってこられる範囲のお出かけにしましょう。長くても1時間以内の帰宅を目安にしてください。

人が大勢いる場所では、細菌やウイルスに感染する確率も高くなります。ですから、電車やバスに乗る場合は混雑する時間帯を避け、空いている時間帯に乗車しましょう。

外出する時間帯には、夏は朝や夕方の比較的涼しいとき、冬はお昼前後の暖かいときを選んでください。どの季節でも、1日のうちで過ごしやすい気温の時間帯が、赤ちゃんのお出かけには適しています。

赤ちゃんとのお出かけには、天候も考慮しなければなりません。雨や雪の日は滑りやすく、赤ちゃんを抱っこしての外出は危険です。また、強い風が吹いているときも控えたほうがよいでしょう。

ベビーカーでのお出かけの場合、フラットな状態で赤ちゃんを寝かすことができる生後1ヶ月対応のA型ベビーカーを選びましょう。

車でのお出かけ、揺さぶられっ子症候群は大丈夫?

赤ちゃんを車に乗せての外出は、車の振動から「揺さぶられっ子症候群」にならないか、と心配になりますね。

揺さぶられっ子症候群とは、その名前の通り、赤ちゃんが大きく揺さぶられたときに起こる病気です。生まれたばかりの赤ちゃんは頭蓋骨と脳の間に空間があり、揺さぶられることにより、頭蓋内出血や脳挫傷を引き起こしやすいのです。とくに新生児期~6ヶ月の赤ちゃんに多く発症します。

この病気が発症する可能性が高くなるのは、1秒に3回以上激しく揺さぶられた場合とのデータがでています。通常車に乗っているときに、このような状態は起こりませんので、それほど心配する必要はありません。

チャイルドシートは正しく設置を。揺さぶられっこを助長しかねません

ですが、赤ちゃんに負担がかからないよう配慮することは重要です。車に乗せる際には、次のポイントを必ず守りましょう。

・正しくチャイルドシートを着用する
・長時間のドライブは避ける
・舗装されてない道は避ける

後ろ向きに設置して使用しなければならないチャイルドシートを、前向きにして赤ちゃんを長時間乗せていた際に、発症したケースが報告されています。チャイルドシートの使用方法は必ず守ってください。

舗装されてない道はガタガタと激しく揺れてしまいがち。遠回りでも舗装された道を選びましょう。どうしても避けられないデコボコ道は、スピードを落として慎重に走行してください。

外出に持って行きたい物

次に、赤ちゃんとのお出かけでの必需品や持って行ったほうがよい物をご紹介します。

  • 母子手帳・健康保険証
  • 授乳ケープ(必要に応じて)
  • 粉ミルク・お湯・哺乳瓶
  • 着替え
  • オムツ
  • おしりふき
  • ビニール袋・密閉袋
  • ガーゼ・タオル
  • 抱っこひも

万が一、外出中に赤ちゃんの体調が悪くなってしまったときなどに備えて、念のための母子手帳・健康保険証は忘れずに持って行きましょう。

授乳ケープは母乳の場合で、授乳場所がないところへ出かける予定がある場合など、必要に応じて用意してください。粉ミルクの場合はミルクケースに入れて持ち運ぶのもよいですが、スティックタイプが手間もかからず衛生的でオススメです。

赤ちゃんが汗をかいたとき、飲んだミルクを吐き戻したときに、ガーゼやタオルがあるとなにかと便利。余裕を持って用意しておきましょう。

たとえ短い時間でも外へのお出かけは、赤ちゃんと一緒に家の中で過ごすことが多かったママにとっても、いい気分転換になります。ただ、生後1ヶ月頃はまだしっかり首がすわっておらず不安定な時期。外出は必要がある場合にして、出かける際には、なるべく赤ちゃんに負担がかからないよう、気候や時間帯などに配慮してあげることが大切です。

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