あれ?もしかして遅い?2歳の言葉の目安を知ろう

2歳児の言葉、発達には個人差が大きい

2歳になったのに、あまり言葉が出ない――。他の子と比べて、うちの子は言葉が遅いのかもしれない!と心配しているママも多いのではないでしょうか。個人差があると分かっていても、心配してしまうのが親心というものですよね。ここでは2歳の言葉の目安や、言葉を出しやすくなるコツなどをご紹介していきます!

2歳の言葉の目安はどれくらい?

2歳はどれくらい言葉を喋れていれば普通なのでしょうか。2歳になってくると、1語だけではなく2語を喋る子もでてきます。1語とは「わんわん」「バイバイ」「ママ」などのことです。2語とは「わんわん いた」「パパ バイバイ」「ブーブー きた」などのはなしことばを指しています。

2語を喋れないと言葉が遅いのか

きっと「うちの子は2歳になったのに、2語が出てこない!」と焦っているママもいることでしょう。ですが、2歳になったからといって、すぐに話すことができなくても全く心配はいりません。そもそも、2歳の前半と2歳の後半では全く言葉の出方が変わってきます。3歳近くになるまで2語が出ないという子もいます。言葉の発達は個人差がかなり大きいので、気長に、優しく見守ってあげることができると良いですね。

1歳に近い2歳、3歳に近い2歳でも変わる

2歳と言っても、その中には1歳に近い2歳と、3歳に近い2歳があります。まだ2歳になったばかりなら、喋ることができなくても問題ありません。単純に言葉が遅いだけかもしれないのです。ですが、3歳目前になっても一言も話をしないというのは少し心配になってしまいますよね。そんなときは、地域の保健士に相談をしてみたりと言う手段もありますよ。

男の子は言葉が遅い、女の子は早いって本当?

男の子は言葉が遅く、女の子は言葉が早いなんて話をよく耳にします。これも個人差があるので、アテになりません。男の子で言葉がペラペラの子もいれば、女の子で3歳近くまで言葉が上手く出ない子もいます。

ことばの発達より、大人が話す意味を理解できるほうが重要!

言葉が出ないということよりも、大人の言っていることが理解できているかどうかのほうが実はとても重要だったりします。例えば、「ゴミを捨てて来て」「ワンワンはどれ?」などの質問にしっかりと答えられているなら、それは、まだ喋る時期ではないという場合が多いです。あまり気にしすぎると、子どもにもプレッシャーが掛かってしまうため、優しく見守ってあげるのが正解ですよ!

言葉は出なくても宇宙語はしゃべる?

言葉が出ていなくても、宇宙語は話していると言う子は多いですよね。大人は何を言っているのか分からないけれど、子どもは一生懸命に何か言っている……。そのようなことばを、喃語(なんご)と言います。ここでは、そんな喃語(なんご)についてお話をしていきます。

喃語(なんご)が出ているのかを確かめてみよう

喃語(なんご)とは、赤ちゃんがよく声に出している、「あー、うー」と言うものです。もしも、単語が1つも出ていないと心配をしているのなら、まずは喃語(なんご)が出ているのかを確認してみましょう。小児科などでも、言葉の遅れを相談すると、「喃語は出ていますか?」と聞かれることが多いです。これは、喋るための準備のようなもので、喃語が出ていれば、そこまで心配をしなくても大丈夫な状態だということがわかります。

喃語が出ていない。そんなときにはかかりつけ医に相談を!

もし、喃語も出ていないようなら、少し発達障害を疑って見た方がいいかもしれません。掛かりつけの小児科がある場合は、小児科へ相談してみてはどうでしょうか。病院はまだいいかな……と思うなら、地域の子育て相談を利用してもよいでしょう。

言葉を出しやすくするコツ3選

2歳頃は、様々な言葉を自分の中に溜めている期間だと言われています。本人は上手に話すことが出来なくても、周りの大人が言っていることを意外と理解しているのがこの時期です。自分の中に言葉が十分溜まると、自然と自分から話しができるようになりますが、やはり言葉が遅いと心配……。そんな時は、ママやパパが言葉をスムーズに出すことができるように促してあげてみてはどうでしょうか。

【その1】今まで以上に言葉を掛ける

たくさん色々な言葉を掛けるというのが一番良い方法です。先ほども言ったように、2歳頃は自分の中に言葉を溜めている時期です。これがいっぱいにならないと、上手く言葉はでてきません。ちょっとしたことでも言葉にして伝えてあげるということを心がけると、早く話しをしてくれるキッカケになります。また、周りの大人が言っていることは聞いていないように見えても聞いているということを忘れず、なるべく綺麗な言葉を使って生活することを心がけると良いですね。

【その2】喋らなければいけない場面を作る

言葉が遅いという理由に、「言葉が必要のない環境になってしまっている」可能性があります。ママは、何となく子どもがして欲しいことが分かるときがあるでしょう。「おもちゃを取って」と言っていないのに、先回りしておもちゃを準備していたり……。そんな先回りを少し止めて、子どもに喋ってもらうようにしてみてはどうでしょうか。言葉が必要な場面をわざと作ることで、言葉をスムーズに出すことができる訓練になります。ただ、必要以上に意地悪をしてはいけません。少しずつ生活の中に取り入れていけるといいですね。

【その3】あまりに長時間のテレビ視聴は避ける

家事をしている間、テレビを見せるのは決して悪いわけではありません。ママだって、やらなければいけないことがあるし、少しくらいテレビに頼る時間があっても良いでしょう。ですが、あまりに長時間テレビを見ていると言葉の遅れの原因になってしまうことがあります。1日30分とまではいかなくとも、5時間や6時間もテレビを見せているなら改善したほうが良いでしょう。公園へ行ったり、絵本を読んだり、子どもと1対1で接する時間づくりをおすすめします。

【その4】同年齢の子どもと触れ合い言葉が出るのを促そう

言葉が遅い子は、他の子との関わりが少ない場合が多いようです。ですから同じ年頃の子どもと触れ合わせて、言葉が出るのを促してみましょう。そんなに簡単に同じ歳の子どもなんていない!と言うなら、保育園を検討してみたり、子育てサークルなどに入っても良いでしょう。お友達が出来て、楽しく言葉を増やすことができますよ。

全く言葉を発しない場合は専門家に相談を!

言葉には個人差が大きいと話をしましたが、2歳を過ぎて一言も言葉を発しない場合は専門家への相談をおすすめします。ただ、「ママ」「パパ」「ワンワン」などの簡単な1語は話せていて、少しずつでも言葉が増えてきていると感じるなら様子を見ても良いでしょう。専門家に相談とまでは考えていないけれど、誰かに話して安心したいときは、地域の保健士さんに聞いてもらうこともできます。

言葉の遅れは自閉症の疑いが掛かることも……

2歳であまりにも言葉が出ていないと、自閉症の疑いを掛けてしまう場合があります。ですが、2~3歳と年齢が低いと専門機関でもしっかりと判断できません。要観察で見守っていく場合が多く、すぐに結果が出ないのでモヤモヤするでしょう。大抵は個人差の範囲内で、問題なく成長していくことが多いです。あまり気にし過ぎないようにしていきたいですね。

2歳の言葉の目安まとめ

2歳の言葉の目安は、2語が話せるようになるかどうかです。ですが、言葉に関しては個人差がとても大きく、誕生日が来たばかりなら1語しか話せなくても問題ありません。また、2歳前半と後半でも言葉の出方は変わってきます。言葉を出しやすくするには、子どもに対して、とにかくたくさん話しかけることが一番です。今まで以上に言葉でコミュニケーションを取ってみてはどうでしょうか。あまりにも言葉を発しない場合は、専門家や地域の保健士さんに相談してみても良いですね。

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