2歳の夜泣き ~2大原因と3つの対策

夜泣きの原因は?

ママもパパも寝不足になる赤ちゃんの夜泣き、何で起こるの?

赤ちゃんの夜泣きは、子育ての中でも大変なことの一つですよね。みんなが寝静まっている夜中の時間帯に泣き出すと、ママもパパも寝不足続きで大変な毎日を送ることに。

生まれたばかりの赤ちゃんはもちろんのこと、生後1歳を迎えるまでは多くの赤ちゃんが夜泣きをします。1歳を過ぎても約30%の赤ちゃんが夜泣きをし、2歳児でも10%近くの子どもが夜中に泣いて親を困らせているというデータがあります。でも、なぜ赤ちゃんは夜泣きをしてしまうのでしょうね。夜泣きの原因と対処法を見てみましょう。

夜泣きの原因はこの2つ

夜泣きの原因は大きく分けると、この2つになると言われています。

感情をつかさどる”前頭葉”が未発達だから

前頭葉とは頭の前半分の部分のことで、運動機能や感情、思考などをつかさどっています。赤ちゃんや幼児はまだ前頭葉が十分に発達していないため、不安や恐怖を感じると、すぐに泣き出してしまいます。寝室が暗い、ひとりになった、静か過ぎて怖いといった感情が夜泣きにつながると考えられています。

生活リズムが確立されていない

1歳を過ぎると、そろそろ生活のリズムを作っていきます。しかし、それがうまくできていないと2歳になっても夜更かしをしたり、眠りが浅くなって夜泣きをしたりします。

生活リズムを確立して夜泣きを防ぐ3つの対策

夜泣き対策には、昼間の行動や生活習慣が重要になってきます。ポイントは昼間の遊びと昼寝、お風呂の3つです。

昼間の遊びをしっかりと行なう

遊びで生活リズムを整える歩けるようになると子どもの活動量は増えていきます。雨の日や寒い日以外はなるべく外で遊ぶようにしてみましょう。理想は午前と午後の2回、少しでも外で遊ぶようにすることです。無理な場合は室内でボール遊びなど身体を動かす遊びをしてみましょう。適度に疲れることで、夜にぐっすりと眠れるでしょう。
また、身体を使うと前頭葉を刺激するので、いい眠りが得られます。前頭葉を刺激するのは知的な遊びでも可能です。子どもが何か言いかけたとき、大人が先回りして答えを言わないようにしてください。考えることで前頭葉は刺激されます。親子の関わりが深まることも、子どもの安心感につながり、夜泣きを防ぐ効果があります。

昼寝は2時間以内に

「よく寝ているから……」とそのままにしていると、昼寝が3時間になっちゃったという経験をお持ちのママ、多いのではないでしょうか?

2歳になったら昼寝は2時間程度が理想です。昼寝の時間を決めるようにすると、生活のリズムができていきますよ。そのためには逆算して、朝起きる時間を決める、午前の遊びは何時~何時まで、昼食は12時ごろで……と決めるといいですね。昼寝のタイミングを逃して夕方寝てしまったときは、30分程度で起こしてあげましょう。

おふろは寝る2時間前までに

身体が温まるといい眠りが得られます。ただ、寝る直前の入浴は逆に目がさえてしまうことに。できれば寝る2時間前には入浴を済ませるようにしてあげましょう。また、長湯も寝つきが悪くなるので、いつまでもお風呂で遊ばないことが大切です。

自閉症など病気の可能性は?

あまりに夜泣きがひどい場合、発達障害の特徴であったり自閉症の疑いがもたれる可能性もあります。もし心配や不安がある場合は、夜泣きの目安を子育て雑誌やパンフレットなどで調べてみるのも一つの手です。

夜泣きと自閉症の関係

脳内物質であるセロトニンが不足すると夜泣きの原因になると言われています。いっぽうで、自閉症の人にもセロトニン不足やセロトニンの代謝異常が見られるため、「子どもの夜泣き=自閉症」を疑う人がいるかも知れません。しかし、自閉症かどうかは、もっと大きくなってからでないと診断できません。またADHDの診断も小学校入学後からです。
2歳児ではそれらを心配するより、早寝早起きや日中に身体を動かすといった規則正しい生活からの充実した睡眠をとれる環境づくりに努めてみましょう。

3歳を過ぎても夜泣きがあるときは……?

3歳以降での毎晩の夜泣きは、もしかすると前頭葉の発達が関わっている可能性があるかもしれません。そのため、寝室は寝やすい環境に整っているか?赤ちゃんの体調はよいか?精神的に刺激を与えていないか?などの夜泣きへの原因になるものを確認してみましょう。専門医への相談は、それらの改善を行なったうえで考えましょう。

夜泣きに関連する病気の可能性

夜泣き症状を専門医に相談ごくまれにですが「睡眠時随伴症(パラソムニア)」という症状が出ることがあります。例えば夜中に突然泣き叫んだり、起き上がって歩き回ったりします。ただ、これらが発症する確率は低いので、あまり心配することはないでしょう。
もし心配なことがあれば、小児科を受診してみましょう。その際には毎日の睡眠記録(寝た時間と起きた時間、夜泣きをした時間(何時~何時まで)とその時の様子など)を持っていくと診察の参考になります。

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