新生児期の授乳~気をつけたいママの食べ物

授乳時期にママが気をつけたい食事

母乳には赤ちゃんに必要な栄養がたっぷり。しかもお金も手間もかからないので、ぜひともいいおっぱいを与えてあげたいものですね。

赤ちゃんに栄養分を吸い取られるかのように授乳期のママはお腹がすいて、のどが渇きます。大好きなスイーツやコーヒーは大丈夫?

おっぱいママの授乳期の食事についての注意点をまとめました。

授乳期の必要カロリーはアスリート並み

授乳中のママが摂取すべきカロリーはどれくらいかご存知ですか?厚生労働省が出している資料によると、妊娠前よりプラス350キロカロリーたんぱく質は15~20、鉄分はプラス2mgなどとなっています。

通常の成人女性の必要な摂取カロリーは平均1,800~2,200キロカロリーです。そこに350キロカロリーを足すと・・・なんと2,500キロカロリー! 2,500キロカロリーというと、スポーツ選手並みの食事を食べるということです。

確かに授乳期はむしょうにお腹がすきますが、栄養バランスはどうでしょう?好きな物ばかり食べてはいませんか? ちょっと見直してみましょう。

妊娠前より増やしたい栄養素

厚生労働省では、以下の栄養素を妊娠前より増やすように推奨しています。

【厚生労働省が推奨している摂取量】(いずれも1日の増やす量)

妊娠前より増やす量 多く含まれる食品
エネルギー +350kcal
たんぱく質 +20g 肉、魚、卵、豆腐など
ビタミンA +45μg(マイクログラム) ほうれん草のおひたし1皿で350μg
他にもかぼちゃやにんじんなど
ビタミンB1 +0.2mg(ミリグラム) 豚肉や玄米など。玄米1膳で0.09mg、焼き豚2枚で0.17mg
ビタミンB2 +0.6mg 納豆や卵、うなぎなど。納豆1パックで0.28mg、うなぎの蒲焼1串で0.74mg
ビタミンB12 +0.8mg 魚、肉、牛乳など。牛乳1本で0.6μg
(1mgは1000μg)
葉酸 +100mg ほうれん草などの緑黄色野菜やマッシュルーム、レバーなど。
小松菜のおひたし1皿で55μg、卵1個で22μg
ビタミンC +45mg 野菜や果物 いちご4個で37mg、ブロッコリー40gで48 mg
+2.5mg レバー、ひじき、納豆、切干大根など
納豆1パックで1.6mg、豚レバー50gで6.5mg
亜鉛 +3mg 牡蠣や牛肉など 牡蠣のむき身1個で2.64mg
ヨウ素 +140mg こんぶやわかめなどの海草類
セレン +20mg 魚介類

[μg(マイクログラム)……1mgは1,000μg]

多くの栄養素は、さまざまな食材をバランスよく取り扱っている食事であれば、普段の食生活から補えます。サプリメントを使いたいという人がいるかも知れませんが、ヨウ素やセレンなど栄養素の中には過剰に取り過ぎるとよくないものもあります。

基本は「食事から」を心がけましょう。

気になるあの食材は?

アレルゲンになるものは食べていいの?

たんぱく質を摂るためにも卵は1日1個、牛乳はコップ1~2杯は摂りたいところ。しかし気になるのはアレルゲン誘発食品だという部分でしょう。、授乳期に卵や牛乳を摂っても、赤ちゃんのアレルギー発症率は変化がないといわれています。安くて手軽に取れるたんぱく源なので、ぜひ毎日取ってくださいね。魚は刺身でも大丈夫です。

食事が作れないとき、ジャンクフードを食べてもいい?

ジャンクフードには食品添加物の不安が……育児で疲れ果てて料理ができないという日、ありますよね。ただ、ファストフードのハンバーガーやカップラーメンといったジャンクフードには食品添加物が多く含まれていますから、積極的におすすめはできません。

料理ができないという時はいくつものおかずが入った幕の内弁当などを買ってくるといいですよ。また、脂っこいものや肉を多く食べるとおっぱいが張って乳腺炎になる人がいます。できれば和食で魚や野菜を中心に食べるようにしましょう。

コーヒーやお酒は?

アルコールは基本的にNGです。血中アルコールが母乳の中に出てきます。授乳期は我慢してくださいね。ノンアルコール飲料なら大丈夫です。

コーヒーなどカフェインを含む飲み物も同じで、母乳に微量のカフェインが含まれるといわれています。飲むなら授乳前ではなく、授乳後にしましょう。

ケーキやチョコレートが欲しくなる人もいますが、脂肪分が多い食べ物は乳腺を詰まらせる可能性があります。和菓子にするか、数日に1度程度にしてみましょう。

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