新生児は1日に何度も授乳をします。そのたびにゲップをさせるのですが、なかなかゲップが出なくて悩むママが多いようです。ゲップをさせるにはちょっとしたコツがあるんですよ! そして、どうしてもゲップが出ない時は……??
授乳後にゲップが必要なわけ
母乳でもミルクでも、授乳後にはゲップが必要です。その理由はいくつかあります。
母乳と一緒に空気も飲み込んでしまうから
赤ちゃんは生後3~4ヶ月ごろまでは、母乳と一緒に空気も飲み込んでしまいます。ゲップをしないと空気がお腹の中にたまりお腹を圧迫します。そこでゲップをして空気を出してあげる必要があるのです。
母乳の吐き出しを防ぐため
ゲップをさせずに寝かせると、お腹の中の空気が出る時に母乳も一緒に吐き出してしまいます。それを防ぐためにゲップをします。
母乳をしっかり消化させるため
母乳が逆流すると、胃の中で消化吸収されません。母乳をしっかり消化させるためにも、ゲップをして逆流を防ぐ必要があります。
上手にゲップをさせる3つのコツ
縦に抱っこしてみましょう
赤ちゃんを縦抱きにして、ママの肩に赤ちゃんの頭を乗せて背中をトントンとたたいたり、さすったりします。この時は強くたたかないこと! 軽くトントンとしてあげましょう。さする時も優しくなでてあげます。
身体の角度を変えてみよう
うまくゲップが出ない時は赤ちゃんの身体の角度を変えてみます。赤ちゃんによってうまくゲップが出る角度が異なるため、授乳のたびにいろいろとやってみましょう。
”沐浴で背中を洗う姿勢”も試してみて
赤ちゃんの胸元から首にかけたあたりを手で支え、横に抱く感じで背中をさすってあげます。沐浴の時の背中を洗うような姿勢です。ただし、あまり下向きになると赤ちゃんが苦しいので、気をつけましょう。
ゲップをする時の注意点
口元にガーゼを置く
ゲップとともに母乳を吐き出すことがあります。赤ちゃんの口元が汚れたり、ママの服が汚れたりすることがあるので、あらかじめガーゼをあてておきましょう。
強くたたかない
ゲップが出ないからと言って長い時間、背中をトントンとたたく人がいますが、そこまでする必要はありません。優しくなでてあげてください。
首をしっかり支える
ゲップをさせる時期は首がすわっていません。どんな抱き方をする場合でも、首をしっかりと支えてあげましょう。
寝てからも注意を
ゲップが出ても、寝かせてから口元に母乳が出ることがあります。少しくらいなら問題はありませんが、大量に出るとベビー服のえり元がぬれてしまいます。授乳後は母乳が口からこぼれていないか、こまめに見てあげましょう。
どうしてもゲップが出ない時は?
- ゲップが出ない子もいる
赤ちゃんによっては空気をほとんど飲み込まない子もいます。ゲップが出ない場合は、いつまでも無理にする必要はありません。しばらく抱いて背中をトントンしても出ない場合は、寝かせても大丈夫です。
- 普段はゲップをするのにしない場合は?
普段はゲップをしていても、毎回出るとは限りません。その場合も背中を長い時間たたく必要はありません。あきらめて寝かせてあげましょう。
ゲップが出ないとどうなるの?
飲み込んだ空気はゲップだけでなく、おならとして出ることもあります。ゲップが出ないからといって深刻に悩まなくても大丈夫ですよ。
また、赤ちゃんの胃はポテンとした丸い形をしています。大人の胃のように入り口がキュッと細くなっていません。そのために身体を横にすると、胃の入り口からあふれた母乳が口元から出てしまうのです。これはゲップをしていても出ることがあり、特にゲップをしていないとこぼれ出る場合が多くなります。枕の上にガーゼを置いてこぼれた場合に備えた、口元やえりがぬれていないかチェックしましょう。