子育てに悩みはつきもの。イライラしたり、不安になったり……。そんなとき、地域の子育て支援センターを利用してみませんか? 心強い味方になってくれますよ。
子育て支援センターとは
子育て支援センターは地域全体で子育てをしようという目的で厚生労働省が実施している事業で、次のような内容を行っています。
- 育児相談や援助
- 子育て親子の交流の場を提供
- 地域の子育て関連情報を提供
「子育て支援センター」として独立した施設を設けている自治体もあれば、保育園の中に設置(併設)しているところもありますが、それぞれの自治体で何らかの形で実施しています。では内容を見てみましょう。
育児相談や援助
子育ての悩みは人それぞれです。子育て支援センターでは来所だけでなく電話での相談も受け付けています。
例えばこんな悩み相談が寄せられています。
- 10ヶ月の子どもの感情の起伏が激しく、突然泣き出したり、叫んだりしてどう対応していいかわからない
- 1歳を過ぎてから夜泣きがひどい
- 小学校1年生の子どもの多動が気になる
- 小学校4年生だが、学習障害があるのでは?
それに対して、まずは親の苦労をねぎらい、その上でその場で答えられることには回答し、専門の医療機関の受診が必要な場合は適切な医療機関を紹介するなどの対応をしています。
ささいな事でも大丈夫です。悩みがある場合は、ぜひ相談されてはいかがでしょう。話を聞いてもらうだけでもママの気持ちが楽になりますよ。
子育て親子の交流の場を提供
自治体によって名称は異なりますが、「児童館」や「にこにこ広場」「めばえ広場」「キッズ広場」などの名前で自由に遊べる場所を提供しています。
小さい子どもは親子で、小学生などは子どもだけでも利用できます。おもちゃや遊戯、絵本のほかにベビーベッドや授乳室、おむつ替えのスペースなどもあるので、乳児とママも利用できます。
専門の担当者が子育ての悩みを聞いてくれますし、ほかのママとも親しくなれるので保育園の情報交換などもできますよ。
地域の子育て関連情報を提供
さまざまな親子で参加できるイベントの案内や、一時保育(一時預かり)、ベビーシッターの情報などを提供してくれます。一時的に子どもを預かってほしい時などはぜひ相談してみましょう。
その他の取り組み
その他には身体測定や健康相談、ベビーマッサージや親子ヨガ、子育て講習などさまざまな取り組みを実施しています。
子育て支援センターの取り組みは自治体の広報誌やホームページに掲載されているので、こまめにチェックしてみましょう。
子育て支援センター利用の際の注意点
開いている日時や時間を事前に確かめましょう
子育て支援センターの利用は無料ですし、特に予約の必要もありませんが、閉館していないか事前に確かめてください。
- イベントなどは予約が必要なケースがあります。
- 面談での育児相談は予約が必要なケースがあります。
持ち物
乳幼児はおむつや着替え、タオル、飲み物など必要と思われるものを自分で持参します。
他の子どもとトラブルになった時
子育て支援センターを利用するのは、同年齢の子どもばかりではありません。小さな赤ちゃんもいれば、就学前や小学生の子どもも利用します。おもちゃの取り合いや遊んでいてぶつかったり、ケガをさせられたりといったトラブルが起こることもあります。そういった場合は施設の人に相談しましょう。我慢したり、「次からはもう行かない」と親が勝手に決めつけるのは、わが子にも相手の子どもにとってもいいことではありません。とは言っても直接相手と交渉するのも難しいものです。施設の人に仲に入ってもらうと、スムーズに解決できますよ。
積極的に他の親子と関わりを
子育て支援センターに初めて行く時はドキドキすると思いますが、担当者が温かく受け入れてくれます。子どもと同年齢の親子を紹介してくれるので、自然にママ友ができるケースが多いようです。自分から「お子さん、いくつですか?」と声をかけるのもいい方法です。少しずつ友だちの輪が広がっていきますよ。ぜひ気軽に利用してみましょう。